2005年の
monologue

◆◇◆

05/12/31(土) 00:01:38

家の近くに捨てられてにいにい言っていた野良猫が、
成長して、こんなに大きくなってました。

なンか文句あんのかヲラ。
という目つきをしている様に見える。


例に拠って犬の散歩中に、近所のおばさんと会話していると、


「猫、でかくなりましたね」

「ああ、あの泥棒猫ね」

「何か盗られたんですか?」

「いや、なつかないから…」


なつかない猫は泥棒猫ですか。あんまりだ。

(けして女性をメタファーの対象に持ってきてはいけない)

◆◇◆

05/12/23(金) 09:20:18

朝、犬の散歩をしていると、
近所の愛犬家と偶然顔をあわせた。


「おはようございます(にっこり)」


挨拶は、健全な人間関係の基本だ。
僕もにっこり微笑んで返した。



「ドッグ(dog)モーニン」



飼い主のみならず、犬にまで引かれた。

冷え込んだ朝に放たれた寒いジョークで、
世界が静寂と灰色に包まれる。
僕は静かに自己批判し、乾いた空を見上げてふっと白い息を吐いた。
彼女の背中が遠さがって行く。
僕の声はとても小さくて、貴方の基に届かない。


「ドッグ(dog)バイ」


いつも。いつだって。

◆◇◆

05/12/07(水) 00:08:17

「難しさに気付くことが解決への第一歩」

誰の言葉だか忘れたけれど、時々反芻する言葉である。
何ごとも気付かなきゃ始まらない。

–––

勤め先のビルは、
セキュリティのために電子ロックを用いている。

4桁の暗証番号を入力するだけの、シンプルなものだ。
お昼ごはんを買いに出た帰り、
その暗証番号が火曜日に変更されるとゆう
メールを読んだことを思い出した。


誰かが来てくれるまで、待つしかない。


僕は冬でも夏用のスーツを着ている。
現在は通勤時間も短いし、
室内は暑いくらいに暖房が効いているからだ。

でももちろん外は寒い。
やがて凍えて自分の存在が惨めになってきた頃、
隣の島の女の子が帰ってきた。

「…あの、番号が変わるのは、来週からなんですけれど」

「あ、知ってたよ」

やだなあ、決まってるじゃないですか。
わざとですよ。わ・ざ・と。

ちょっとボケてみたかっただけ。


◆◇◆

05/12/03(土)

そりゃもう何事もなかったかの様に始めます。

–––

最近、リアルな夢をよく見る。

現実の人間が、ほぼ現実のキャラのまま、登場するのだ。

結果として、僕は夢の中でも
普段とさほど変わりのない日常を過ごしている。
ビジネスの会話もするし、クルマの掃除もする。
時々は女の子を口説いてみたりもする。
(そして夢でも失敗する)
そのせいか、充分な睡眠を取っていても、却って疲れている。

現実と夢との境が、崩れつつある。
こーいうのは、所謂分裂病の初期段階なんだろうか?


でも、数年ぶりに貰った青切符は夢ではない様だ。


何故、夢ではないのだ。


…ちくそう。

◆◇◆

05/10/27(木) 02:12:15

バイク乗りの友人が、事故で亡くなった。

何か良くない知らせであることは、直感で分かった。


不幸な知らせは、いつも唐突にやってくる。
こちらの都合はお構いなしに。


初めてのことじゃないが、
打ちひしがれずにいられない。


何ができたと思う。
僕に何ができただろうと思う。


何処かに罪の意識が少しあるのかもしれない。


答えはない。
僕の声は、もう彼に届かない。
もう誰も、彼の背中を追うことはできない。


誰からも愛された男が、
誰よりも速く人生を駆け抜けて行く。
彼の魂に黙祷を捧げたい。

◆◇◆

05/10/26(水) 22:59:28

先週末、伊豆に行った帰り、
箱根新道の出口で数百台もの旧車會に遭遇した。


ばいんばいんばいん。ぶおぶおぶを。
だだーん。ぼよよんぼよよん。

ばいんばいんばいん。こしゃ。
(あっ、たちゴケした)



旧いオートバイは嫌いじゃないけど、
あの手の連中は好きになれない。
まあ、一般の人から見たら、バイク乗りなんて、
みんな大して変わりないのかも知れないが。


売店のおばちゃんに同意を求めてみた。


「最近、また多くなってきたんですか?あーいうの」

「勇ましいわよねえ。ぽ」

「困っちゃいますよね。まったく」

「かっこいいわあ。ぽ」

「…や、だめでしょ。あれは。(汗)」

「できることなら、私もやってみたいわあ。ぽ」


おばちゃん、ずいぶんストレス溜めているんだな。


◆◇◆

05/10/22(土) 21:42:15

どうしても眠ってはならない場面で睡魔に襲われると、
決まって彼らのことを想い出す。


スイマーズ。


競泳パンツゴーグルとスイムキャップ姿で
演奏していた奇妙なバンド。

昔、深夜放送で一度だけ見た。
どんな音楽をやっていたのかは全く記憶にない。
スイマーズは無声映画の様に僕の空想の中で飛び回り、
音の出ない楽器をかき鳴らす。

だめだよ。このままでは眠ってしまうよ。
唄ってくれ。僕のために唄ってくれ、スイマーズ。
とびきり速くて、クールなやつを。


今頃何処で、何をしているんだろうか。


スイマーズ。

◆◇◆

05/10/13(木) 22:09:05

有給を取って、刀号のユーザー車検に行ってきた。
もう四回目だから、自信を持って挑む。

心配なのは、左のウインカーを灯けた時に、
右も仄かに点滅してしまうことくらい。
でも原因がわからないし、過去二回もそれで通してきたし。もぐもぐ。
(…いいのかそれで)

13日を選んだのは、六曜で先勝だったから。

「先んずれば即ち勝つ」
朝一番で陸運入りし、てきぱきと書類を書いて、
30分で全て終わらせた。

HPのネタにしようと写真を撮影したりするから、
気が散って仕事が遅くなるんだな。

しっかりネタにしてるけど。

◆◇◆

05/10/06(木) 23:16:20

通勤路にて。

前方から女子中学生が4人、
横に並んで歩いてきた。
僕は行く手を阻まれた形だ。

ここはスクール・ゾーンなのに。
小さな小学生もたくさん通る道なのに。
集団で道の中央を練り歩くなんて。

子供たちは圧倒されて、慌てて壁際に避けている。
彼女たちは会話に夢中で、そんなことは一向意に介さない。
その無神経さに、少し苛立つ僕がいる。
(割にモラリストなのだ)


もちろん。


わき道に逸れて、
彼女たちが通過するのを大人しく待ちながら。

◆◇◆

05/09/27(月) 23:59:34

生きています。

–––

一気に涼しくなって夏の疲れが出たのか、微熱が続いている。

予期せず鼻水が垂れるのが困る。

ティッシュで咬むほどの量ではないから、
オフィスで鼻をすすることが多い。
汚らしいおっさんそのものの自分が嫌になる。



すう、ちゃぴん。



箸を付けていない昼食のラーメンに、落ちた。




……………。



同僚が声をかけてくる。


「あれ、nさん(本名)、食べないんですか?」

「うん、風邪気味で食う気がしないんだ(咄嗟の小嘘)」

「もったいないですよ。俺、食いましょうか?」

「いや、やめた方が…」

「食べないんですよね?」

「うん、まあ」


「いただきます」


ああ。


「ずるずるずるー」


食べている。


「ずー」


汗を拭いながら、とても旨そうに食べている。



僕は。



僕は、止めたんだ。


◆◇◆

05/08/22(月) 21:24:34

携帯を換えました。

キャリアも端末メーカーも変わったので割と大変。

使い方を勉強しながら、
知り合いに『番号変わりましたメール』を送っている。
何人かには届いていると思うけれど、
スパムみたいな文面でごめん。


友人:「おー、電話変えるとは勇気ある決断!」

僕:「大丈夫。俺、友達も人脈もとても少ないんだ」


とっても、少ないんだ。

自信を持ってそう答えられる自分が心配です。

◆◇◆

05/08/22(月) 21:24:34

いろいろなことが、
少しづつどうでもよくなってきている。

–––


「タコ焼き発射します」


そんなもの発射してどうするんだ。


冷静に考えてみろ。


「(4番線から)中野行き、発車します」


少々、突飛な空耳だった。


タコ焼き発射した方が面白いのに。


本当にやったら、後で掃除が大変だ。
誰も喜ばないことに努力を費やすのは空しいことだと思うよ。
自分を見失ったツケは大きいのさ。
ほんの一時だけ、楽しむことができたとしても。

僕は知ってるんだ。
時々、忘れてしまうけれど。

空想のタコ焼きに僕は打ちのめされてしまう。

–––

本日はJRと東京メトロが仲良く遅延して、
大変でした。

◆◇◆

05/08/14(日) 21:13:32

午睡。

ある夏の日の午後。

僕はタオルケットを敷いて、その上で横になる。
じゅうたんの上でそのまま寝ると、ちくちくするからだ。


エアコンをつけているので、じっとしていると肌寒い。
上掛けをもってくるのも面倒なので、
左右からタオルケットを引っ張り上げて
自分の身体をくるむ。


蓑虫完成。


僕は心置きなく眠りに就く。

やがてエアコンのタイマーが切れる。
じりじりと部屋の温度が上がる。

寝返りを打って、
下になった腕の感覚がなくなっている。
これはまずいと起きようとするが、
代謝の悪い僕は寝ながらに貧血を起こしていて、
身体が全く動かない。

意識は覚醒しているのに、身体が全く動かない。

残暑の西日がブラインド越しに影を落とす。
滲む汗が頬を伝う。


自分の殻に閉じこもって身動きが取れない。


蓑虫は哀しい生き物なのだと僕は知る。

◆◇◆

05/08/02(火) 22:40:17

三日間の有給と週末を重ね、
短い夏休みの今日が最後。

明日からはまた忙しく働かなければなりません。
そんなに忙しくなくても、忙しいふりはしとかないといけません。
暇なら暇で睡魔と闘わなくてはなりません。
睡魔は手強い相手です。

遂行されるべき義務が存在するということは、
それが全く大したことでなくても気疲れするものです。
本日は一日何もせずにぐんなり休み、
来るべき戦いに向けて鋭気を養うことにしました。


しかし、じっとしてるとだんだん身体を動かしたくなってきて、
やがて我慢しきれなくなり、夕方から走ってきました。
オートバイではなく、自分の足で。
薄暗い峠を「ちかんに注意」という看板を横目に、
はあはあ言いながら汗だくで走ってきました。


休み明けだというのに、
疲れ果てて朦朧とした状態で職場に現れる僕。


◆◇◆

05/07/09(土) 23:03:50

夏に向けて、
クシタニのカントリーメッシュジーンズを購入。


革だからバイクとのフィット感が高く、
パンチングメッシュなので、暑い日もそれなりに快適に走れる。
ジーンズっぽいから、街乗りでも大げしくない。


ハングオフした時が素晴らしい。


股間を流れる一陣の涼風が僕を癒す。

そのことが僕を、哀しい気持ちにさせる。
キミはずっとずっと辛い思いをしていたんだね、マイサン。

直線は割と普通なのでコーナーが待ち遠しい。
マイサン、待ってて。もうすぐだ。

なんでもない緩やかなカーブでも、
僕は大きく腰をずらし、全力でコーナリングする。
ヘルメットの中で無駄に愛を叫ぶ。
マイサン、キミのために僕は走る。


爽快感、ゲッーーーート!


コーナーを駆け抜ける度に、叫び続ける。


たぶん、僕は自覚しているよりずっと、
うすらばかなのだ。

◆◇◆

05/06/16(木) 23:57:46

考えてることが全て実行に移せるなら誰も苦労しない。

でも、コンピュータの世界では、それが可能である。

CPUはプログラマが記述したソースコードを、
可も不可もなく実行する。
システムの中では誰もが神になれる。
支配領域を限定された神。
クラスは僕の忠実な下僕であり、オブジェクトは僕の分身だ。


コンパイル完了、起動準備OK。


Let's Run!!!

–––

無駄な処理を繰り返す僕。

未使用領域を溜め込む僕。

おなじところをいつまでもループしてる僕。

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる。

バグる僕。

使えない僕。

異常終了する僕。

–––

貴方はコンピュータの癖に少し生意気だと思います。

◆◇◆

05/05/23(月) 23:02:07

こちらは、NTT docomo 留守番電話サービスです。

新しいメッセージは、一件です。

メッセージを確認するには、『1』を押してください。



一番目のメッセージです。

二十二日、午後11時26分。




「ヒロシです」




ブツッ。プーッ、プーッ、プーッ。





…あの。


◆◇◆

05/04/28(木) 00:06:54

低血圧で朝が弱い。
早起きができない訳じゃなくて、起きても酷く体調が悪いのだ。
最近はお酒を呑んでいないから二日酔いとも違う。

残業で遅く帰ると、
おなかがすいてるからご飯を食べ過ぎてしまうんだ。
恐らく、それがよくないんだ。
寝る前に食べると消化器官が休めなくて、
深い睡眠が取れないのだろう。


友人に愚痴ってみた。


「じゃ、お昼にたくさん食べればいいじゃない」

「デスクワークなんだよ。眠くなっちゃうよ」

「じゃ、朝たくさん食べればいいじゃない」

「朝からいきなり食べられないよ」


「じゃ、いつたくさん食べればいいのよ!」


三食バランスよく食事を摂ると言う考え方が
何故できないのかわからない。

◆◇◆

05/04/16(土) 23:01:53

4ヶ月ぶりにビールを飲んだ。

長期入院中の父が退院したら二人で祝杯をあげようと思って、
ずっと禁酒していたのだ。

その父に、

「再来週手術だから、今のうちに呑んでおく」

そんな理由で付き合わされた。

昼下がりの焼き鳥屋。
定時前に出来上がっているサラリーマンたち。
オーダーがなかなか出てこなくて、
右往左往する女子店員。


全てが調子はずれ。


僕らに共通の話題はあまりない。

会話は滞りがちだったけれど、
とても大切な時間であった様な気がする。

◆◇◆

05/04/08(金) 23:01:53

4月1日より個人情報保護法施行。

–––

ペーパーシュレッダーを購入した。

クレジットカードや携帯電話、ATMの利用明細、
今まで普通にごみ袋に入れることがはばかられていた書類たちを、
片端から突っ込んでいく。


ぐも゛んぐも゛んぐも゛んぐも゛ん。


なかなか愉しい。
もっと他に刻むもの、ないか。


いろいろな意味でありえない写真。
子供の頃に描いた恥ずかしいまんが。
処分のしようがなくて、困っていたものたち。

忌まわしい過去は隠蔽してしまおう。


ぐも゛んぐも゛んぐも゛んぐも゛ん。


忘れてしまいたい重い手紙。
昔の彼女とのツーショット写真。



………。



小さいな。

俺、小さいよ。

こんなことじゃいけない。
もっと漢らしく生きなきゃだめだ。

明日から努力しよう。


ぐも゛んぐも゛んぐも゛んぐも゛ん。


◆◇◆

05/03/19(土) 23:52:56

花粉症の季節。

僕はこれまで、特別酷い症状が出た経験はないが、
ちょっとやばいかな…と思ったことはある。
花粉症は、本格的になってしまってから対策しても遅いらしい。
東急ハンズで花粉専用マスクを購入した。

布製で、色は黒。
装着感は悪くない。息苦しさも殆ど感じない。
付けたままヘルメットを被っても大丈夫だ。

しかし、バイク屋へタイア交換に行ったら、
飛馬さんにこう言われた。


「下着泥棒というか、変態が盗んだパンツを被っている様な…」


自覚なしのまま変質者デビゥ。

◆◇◆

05/03/14(月) 23:32:56


鉄道の定期を購入するときに書く用紙は、
無駄な個人情報の流出だと思う。

落としても連絡してくれる訳じゃないし、
再発行してくれる訳でもない。
癪に障るので、適当な名前と適当な住所を申請用紙に書いてみる。


名前:ゴウダタケシ


僕は明日から、ジャイアンになる。
いかれた世の中にマウントポジションだぜ。ボエー。
人のものは俺のもの。
俺のものも俺のもの。ホゲー。


しかし、クレジットカードで購入しようとしたために、
窓口で名義が違うことを突っ込まれてしまった。


もうあの窓口で定期を買えない。

◆◇◆

05/03/11(金) 00:19:13

部屋でなんとなくPBのドライバーを弄んでいたら、
弟がやってきて、
大きな声で、元気よく、

「アニキの好きな、ぱんつ あんど ぶりーふ だねっ♪」


一言、そう叫んで去って行った。


◆◇◆

05/03/08(火) 00:23:46

職場での会話。

–––

「土曜日、仕事でさ」

「うん」

「終電近くまで頑張ってさ。電車に乗ると、酒臭い訳よ」

「うん」

「なんだてめえら。こんちくそうって、思う訳よ」

「うん」

「悔しいから、悔しいから、悔しいから…。



俺も呑んでやった♪」



「呑むのか…」

◆◇◆

05/03/02(水) 23:38:14

新人くん。

–––

「えっと…、もう一回、聞くよ?」

「はい」

「コーヒーは、好き?」

「嫌いです」

「牛乳は、好き?」

「嫌いです」

「コーヒー牛乳は?」


「大好きです♪」


「!△◎■×?」


「?」

「えっと、もう一回、聞いていい?」

「はい」

「カフェオレは、好き?」

「嫌いです」

「…で、牛乳は?」

「嫌いです。でも、学校の牛乳は好きです」

「なにがどう違うんだ?」

「わかりません。嫌いなものは嫌いなんです。」

「えっと…、もう一回、聞いていい?」

「はい」


(初めに戻る)

◆◇◆

05/02/21(月) 00:22:15

ニュースで偽ブランド品を売買した外人が検挙されていた。
取引価格は本物の1/10。


偽物ではなく本物を作れば10倍儲かるのにね。


後ろ暗い思いをする必要もないし、
捕まったりすることもない。


冷静に考えてみれば、
全ての技術は、模倣からスタートする。
いかに真似をしたところで、まったく同じ物は作れない。
個性って、そーいうものだ。


魂を込めた偽物が本物を駆逐することだってある。
どうせなら偽物もその位の気概で造って欲しいと思うのだが。


◆◇◆

05/02/20(日) 23:04:27

抜いた鼻毛が白髪だったと弟が凹んでいた。
職場の仲間に「俺なんか、ち○毛に白髪あるぜ」と慰められたらしい。

「アニキも、たまにはチェックしておいた方がいいぜ。
ふだんまじめに見るようなところじゃないから。
見つかるとマジ凹むから」

僕ももう少し楽に生きたい。

◆◇◆

05/02/19(土) 22:04:25

近所の金物屋さんが閉店で在庫処分セール。

今月の初めからやっていたらしく、
既に良いものは殆ど売れてしまっていた。
ちくそう、ざんねん。

でも、収穫はあった。

DUCATIのスクリーンには、
トルクスの7番という、
極めてめずらしいサイズのボルトが使われている。
このサイズのドライバーを見つけたのだ。
埃だらけになっていたけれど、ブランドはPB。
70%オフの378円でGET。

驚いたことに、
原工具にもWORLD IMPORT TOOLにもABITにも置いてなかったこのドライバーが、
3本も在庫してあった。

潰れた理由が垣間見えた気がした。

◆◇◆

05/02/16(水) 00:50:53

満員電車の中で、
見知らぬカップルが、仲睦まじく会話していて、
それを何となく聞いていた。

–––

「何でこんなに混んでるんだ」

「あっち(反対車線)は空いてるよね」

「上り坂だから」

(坂じゃない坂じゃない)

「あ、そうか」

(納得するなよ!)

–––

大切なことはすぐ忘れる癖に、
こういうしょうむない言い間違いが何故か記憶に残る。
心に響きつづける言葉になる。

(リフレイン)

「上り坂だから」
「上り坂だから」
「上り坂だから」
上り坂だから」
「上り坂だから」
「上り坂だから」
「上り坂だから」

(ドップラー効果)


いつまでも消えない灯りになる。

◆◇◆

05/02/11(金) 22:14:16

テレビに写った19歳の男の子が、
メタファーという言葉を使っていた。


メタファー = 比喩


シャイな彼にとって、自己主張のメタファーは、
最高に一番辛いカレーを食べて、
周りの連中を見返すことだったという。

他人事と思えなかった。
彼のことを笑う様な奴と、友達になりたくはない。

◆◇◆

05/02/10(木) 23:40:28

日曜日の出勤決定。


「出てもやることないと思いますけど」

「待機だから、いてくれるだけでいいんだ」

「障害が起きなければ、それにこしたことはないですよね」

「待機の場合、申請すれば待機手当が出るよ」

「え、本当ですか?」


「業務規約に書いてあるんだ。
でも、誰も申請したことないから、申請書が存在しないんだ」


「………」


「キミが申請するなら、俺らも乗るから、宜しく頼むよ」


「………(やだ)」



世界の中心で、哀とか叫ぼう。

◆◇◆

05/02/08(火) 22:19:02

雨。

生憎置き傘がなくて困っていると、
会社の人がビニール傘を貸してくれた。

「いえ、返さなくて良いです。あげます」

そのビニール傘は、
骨が錆びて一本折れ、破れて穴が開き、
クリップが鈍らで、手で抑えていないと勝手に閉じてしまう。
だけど、濡れるよりはあった方がずっとまし。

帰り道に骨がもう一本折れた。
畳もうとすると、ベルトが切れた。
自宅に着くと同時に、根元からぼろっと全壊した。


その姿に静かな感動を覚えた。


最後の瞬間まで自らの使命を果たし、
道具として全力で生きたビニール傘の魂に、
ささやかな黙祷を捧げたい。

◆◇◆

05/02/05(土) 22:27:05

音楽について友人と話していた2。

–––

良い音楽、好きだと思える音を見つける作業は、
自分捜しに少し似ている。

趣味が固まってしまった時点で、
似た様な音ばかりを捜す様になる。

必ずしも音楽を聴かなくなるわけじゃない。
かつて自分が好きだったアーティストの新譜はそれなりにチェックし続けても、
新しい音楽に対しての興味は、
歳をとるにつれ、少しづつ失われていく。
スガシカオさんがラジオでそんなことを語っていた。

どんなジャンルの音楽にも感動は必ずある。
自分はこの音楽の、こんな部分に惹かれているんだという発見が楽しくて、
新しい音への好奇心を保ち続けていくことのできる人もいる。
詩や音やメロディへのこだわりは専門家に任せておけばいい。

リスナーはもっとシンプルにストレートに、
音楽そのものを楽しむべきではないか。


「だろう?俺もそう思うよ。
だから俺は、メンバーの変わった新しいモーニング娘。にも魅…(以下略)」


そーいうことじゃないんだ。

◆◇◆

05/02/04(金) 23:20:43

音楽について友人と話していた。

–––

僕は思うんだけど、ビートルズって、
極上のカフェラテの様なものじゃないかと思うんだ。

ジョン・レノンがエスプレッソだとすれば、
ポールはミルクで、
ジョージは水。
リンゴスターがシロップてとこか。

言いたいのは素材のどれ一つが変わっても、
マジックは起こらないということ。


「そーだよな。だから俺は、今のモーニング娘。は認めていないんだよ」


予想外のところからジャブがきた。

◆◇◆

05/02/02(水) 00:46:00

暇なんだけど、休めない。
切羽詰っているのに、やれることはない。
そんな時が、僕の仕事には時々ある。

心がざわついている時は、ちょっと辛い。
なんだか落ち着かなくて、
簡単なことを難しく考えてしまう。

考えないようにするためには、何かに没頭することだ。

最近僕が没頭しているのは、
携帯電話の落ちモノゲーム。

我に却って、凹む。

◆◇◆

05/01/29(土) 22:43:46

仕事場にリポビタンDの差し入れがあったので、
お礼のメールを書いた。

「おかげさまで、元気はつらつです」

怒りのレスが帰ってきた。

「私が送ったのは、ファイト一発!です」

どっちだっていいじゃないかそんなの。

◆◇◆

05/01/27(木) 22:57:50

ぱっぱかぱっぱっぱー。

メールの着信は、ひみつ道具登場のテーマ。
旧い友人からだ。

–––

「近所なのに、なかなか会えんね」

「せやんね。まあお互い大人やからね。
俺らみたいに脳天気な連中にだって、抱えるものが増えてくる。
自分の時間はどんどん少なくなって行くのさ」

「今度、女の子のいる店へ呑みに行こうぜ」

「おまえさん、去年結婚したばかりやないか」

「いるよ。でもそこはそれ。
やっぱり遊ぶなら若いおねーちゃんとだよ」

「会話はつまらないし、我儘で退屈で疲れるけれどな」

「どした?」

「なんでもあれへん」

–––

機嫌が悪かったんだろうか。
僕は時々、自分でもすごく嫌な奴になる。

大目に見てくれる友達がいるのはありがたいことだ。

◆◇◆

05/01/22(土) 22:56:28

数年ぶりにクルマの運転をした。

僕はクルマに関しては紙運転手(ペーパードライバー)なので、
無駄に神経ばかり消耗して、とても疲れた。

オトナが新しい技術を学ぶ時、最大の障害となるのは羞恥心だと思う。
失敗したら恥ずかしいという思いが成長を妨げる。



パーキングで何度も切り返したっていいじゃないか。

坂道発進でエンストこいたっていいじゃないか。

シフトチェンジの度にがくがくいったっていいじゃないか。

青信号になったのに気づかなくたっていいじゃないか。

なんとなく車線の左寄りに走ったっていいじゃないか。

給油口がどこにあるか知らなくたっていいじゃないか。



安全第一でリラックスして走ろうよ。


まだ「がりっ」はやっていません。
幸いなことに。

◆◇◆

05/01/19(水) 00:39:41

火曜日が一週間で一番長く感じる。


「キーボードの隙間に埃が溜まっちゃって…」

「あ、エアダスターあるよ。使う?」

「なるほど、吹き飛ばしちゃえばいいんだ」

「一ぷしゅ、100円ね」



いちぷしゅ。



あーなンか、いいなそれ。
ごぷしゅ、サービスしてもらいました。

◆◇◆

05/01/18(火) 00:48:49

自分の人生に起きたことは、
結局のところ、自分で責任をとらなければならない。
僕はそう思っている。

被害者意識が染み付いてしまうと、
何をされても満足できない、たかり屋になってしまう。
責任転嫁するばかりの、
一人で何も出来ない人間になってしまう。
自分が不幸だと思っている人間は、何を手に入れても不幸なのだ。
個人ができることなんてたかが知れている。
助けを借りるのは構わない。
でも、助けを当然とふんぞり返ってる様ではまずいんじゃないか。

誰の人生にも、きつい時があるんだから。

最近のニュースを見てると、
そんな人ばかりみたいで何だか気になる。

人をとやかく言う前に、
先ずは自分がしっかりしなきゃ。

◆◇◆

05/01/16(日) 20:13:39

テレビでスキーのジャンプを実況中継していた。



「次はいよいよ、日本、一戸です」

↓

つぎはいよいよ、にっぽん、いちのへです。

↓

次はいよいよ、日本一の屁です。


「期待がかかります」



奴は!奴は、おならで空を跳ぶんだ!!
間違いなく優勝するよ。



一戸選手は五位でした。

◆◇◆

05/01/14(金) 00:22:16

お昼ごはんの後で、
苺の小枝チョコをつまみながらお茶をしていた。


二本づつの梱包になっているので、細長いビニールのごみがでる。
それが静電気で手に張り付いて、
その先でまた繋がって、
持ち上げてみると40cmぐらいの長さになった。


50cmに挑戦!


下に落ちてばらばらに散らばった。


集めようとすると、
また手にくっついて、やっかいなことこの上ない。
勝手に盛り上がって、
勝手に打ちのめされながら掃除したよ。

◆◇◆

05/01/12(水) 00:22:40

本日の発見。

携帯のテレビ電話は、
相手が気づかないで話していると、
耳しか見えない。

女の子の耳ならかわいいからOKだ。

(汚い耳の女の子てちょっと想像したくない)

◆◇◆

05/01/10(月) 00:57:39

弟の勤める料理店に、
サッカーのジーコ監督が食べにきた。

彼の先輩がサインを頂いて、
それを後輩に快くプレゼントしたという。


GICO


スペルが間違っているが、
後輩はとても喜んだらしい。

◆◇◆

05/01/07(金) 22:36:46

昨年暮れ、駅からの帰り道にラーメン横丁ができた。

普段僕はラーメンなんて食べないが、
行列でたいへんなにぎわい様なので、ちょっと気になる。
たかがラーメンごときで並ぶなんてあほくさい。

そのうち空いてくるだろうと思いつつ、
今日まで横目でやり過ごしてきた。


毎日。毎日。


やっぱりまだ、混んでいる。

こんな風に心を支配されることも、
一種の敗北なのではないか。

◆◇◆

05/01/02(日) 20:33:15

monologueのねたを思いついたとき、
とりあえず手帳に書きとめて、
後でキーボードを叩くことがある。

使わずに忘れているのがあるかもしれない。
新しい手帳に交代する前にちょっと捜してみた。

頁の真ン中に一行の走り書きを見つけた。



“○○のない××なんて、乳首のないおっぱいみたいなもんだ”



2005年初の更新なのに、
相変わらずこんなんですみません。

今年も宜しくお願いします。

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