NZ Touring Photo

Last Update:2011/02/11 First Update:2002/05/28

2002/04/25〜05/04に、ニュージーランドへツーリングしに行ったときのアルバムです。
HPのリニューアル(というほど変わってないけど)に伴い、サムネイルを大きくして新たにコメントを加えました。
そうは言っても、もう9年も前のお話だから、
かなり記憶が途切れていてあれなんだけれど。
クライストチャーチの郊外で。 ニュージーランドは日本と同じく左側通行です。 出発してすぐに雲往きが怪しくなる。

旅の相棒は、BMW F650GS。
このマシン、BMWが行ったのは車体設計のみで、
エンジンはロータックス(オーストリア)製の654cc水冷単気筒、生産はアプリリア(イタリア)とゆう、
妙に国際色が豊かなバイクでした。

レンタル代が安くて、荷物がいっぱい積めて、さほど重くないバイクならなんでも良かったのだけれど、
実際は装備重量で200kg以上あり、充分に重かった。

ぶっちゃけかったるいエンジンで、ビッグシングルらしい、
弾けるような加速を期待すると肩透かしを喰らう。足回りのセッティングもとことん安定志向。
ツアラーとしてはこれで正しいのかもしれないが、
正直、スポーツする面白みは殆んどないバイクで、この点は少々ざんねんだった。

人口より羊の数の方が多いというニュージーランド。 この後、似たような写真ばかりを撮るようになる。 初日なのに飽きてきた(笑)

バイクのレンタル期間は五日間。
クライストチャーチで車両を受け取り、クイーンズタウンで返却する。
初日と最終日の宿以外は何も決まっていない。

慣れないバイクで知らない国の道路へ走り出す。
でも、地図上では曲がりくねって見える道も、実際は大きなカーブばかりですぐ退屈してくる。
この国を走るなら、馬力があってかっ飛ばせる四気筒か、
ゆっくりでも飽きないハーレーのようなバイクの方が楽しめるように思う。

不思議なほどに生活臭がしない街並み。 自分以外のバイクは殆ど見かけなかった。 雄大な風景をバックにすると、何気ない一枚が絵になる。

ニュージーランドの5月は、季節的に秋の終わり。
昼夜の寒暖差が激しく、日が傾き始めると途端に冷え込む。
移動のスケジュールには余裕を持っていたつもりだったが、雨が降ったり止んだりで、
何度も合羽を着たり脱いだりしているうちに暗くなって、
宿捜し(B&Bかモーテル)でずいぶん苦労した。

二日目。天気ははっきりと下り坂。
プカキ湖のVISITORS INFOでこの先の天候について問い合わせると、
空模様が不安定なのは現在地が雲の中だからで、もっと標高が高い所に移動すれば晴れるそうだ。
その言葉を信じて、雨粒が混じる濃霧の中を懸命に走る。

やがてだんだんと視界が開けてきた。
遥か遠くに見えるのが、かの有名なマウント・クックです。

あの山を越えて往くよ。往くのかな? コクピットを撮りたかったのだが…。 離陸。ぐるぅんと旋回。

少しは観光らしきこともしようと、セスナの氷河見物ツアーに参加。
こういう小さな飛行機ってかわいいですよね。「一生懸命、飛んでます」って感じがいいじゃないですか。
結構揺れるし、時々かくんと失速して脅かされることもあるけれど。

切り立った断崖。ハイカーの姿などまったく見えない。 視界の端に殆ど干上がったタスマン川。 夏季は雪解け水が流れて幾つもの支流を造るらしい。

初めのうちは、黄土色の寂しい風景が続く。
パイロットのおっさんが後ろ向いていろいろ説明してくれるが、早口の英語でついていけない。

足元の隙間から冷気が忍び込んでくる。 飛行機でもバスでも、窓際の席が好き。
会社の窓際は(ry 海が見えた!

セスナにはパイロットの他、僕を含めて6人のゲストが乗っており、
暫くはわーとかきゃーとかうをーとか騒いでいたが、
圧倒的な風景にこころを奪われてか、やがて少しづつ無言になっていった。

海が視界に入った瞬間、機内でもう一度歓声が上がる。あれはタスマン海だろうか。
だとすれば、その先にはオーストラリア大陸がある筈だ。

ちゃんとスキー板ぽいのが付いている。 ほんの15分ほどのトリップタイム。 パイロットのオサーンが撮ってくれるというので、
頑張ってキャラを造ってみた。

無事、着陸。雪原に飛行機が降りられるなんて、びっくり。
雪は硬く強く締まっていて、どしんと踏みつけても、足跡は殆どつかない。
マウント・クックの標高は3,754m。富士山とだいたい同じくらい。

もう少しゆっくり堪能したかったが。 テカポ湖畔。 プカキ湖は氷河の雪解け水で出来た湖。
淡いブルーの水面が独特の美しさを持っている。

ハミテージの予約は、一年中ほぼ埋まっていて、飛び込みで部屋を取るなんて不可能だ。
来た道を戻ってテカポ湖畔で宿を捜すことにする。
でも、なんだか名残惜しくて、何度も停車して、後ろを振り返ってしまう。

歩いて一回りできるくらい、小さな、そして美しい街なんだ。 透明な光が降り注ぐ。 おけつが痛くって、でもまだまだ先が長くって、
割とうんざりしながら撮ったと記憶しています(笑)

三日目。この日も雨。疲れてバイクに乗るのが億劫だったので、
早めにチェックインして、午後から街を散策した。これはクイーンズタウンの展望台からの眺め。

四日目。テ・アナウ湖へ向かう。 なんだか、湖から湖へと走り継いでいるみたいだ。
写真では抜けるような青空が広がっているが、実際には快晴と土砂降りが繰り返しという疲れる展開。
…合羽を取り出すためにパニアを開けようとしたら、なんとキーが折れてしまった!

日本と違って、コンビニなんて殆どないので、
休憩するタイミングと場所とそのすごし方に困る。 ヱビスはないのな。 生気のない顔。

テ・アナウ湖ではフィヨルド見物をしたり、洗濯したりしながら、まったり過ごす。
(残念ながらデジカメの電池が切れてしまい、写真はない)

五日目は再びクイーンズタウンに戻る。バイクのレンタル期間はこの日まで。
ノントラブルで1,500kmを走ってくれたF650GS、お疲れさん。
壊れてしまったパニアのキーを弁償する羽目にならないかとひやひやしたけれど、
バイク屋のおやじさんは笑って許してくれた。

コンビニで見かけた一番絞りとアサヒドライの瓶…は避けて(笑)、
知らない銘柄を何本か買って呑み比べ。黄色いラベルのDB DRAUGHTというのが美味しかったです。
少し甘みがあって、疲れた身体に心地良く染みていく。

バッグパッカーズの薄暗い部屋に大きな鏡があったので、なんとなく自分撮りしてみた。

ラウンドアバウト。街の中にも信号は殆どない。 高い建物が少ないためか、穏やかな街並み。 僕にはアヒルとカモの区別がつかない。

六日目。この日の午後、飛行機で北島へ移動する予定なのだが、
暫く時間があるので、ぶらりと街を散策。

バイクを返却してから急速に天気が回復して、とても暖かい。
走っている間はあれだけ凍えたのに…。
そうそう、写真はないけれど、『ショットオーバー・ジェット』という乗り物に乗った。愉しかったよ。

これまた可愛らしい旅客機(笑) オークランドのアルバートパーク。
三時間も昼寝してしまったのは内緒だ。 街中にオーケストラが!
こんな素敵な風景に出会うことも珍しくない。(と、思われる)

クライストチャーチからオークランドへの国内便。
機内でスチューワーデス…ではなく、小太りのおっさんが愉快な解説でサービスしてくれた。
短いフライトなのに、おやつが二回も出た。

北島の写真はあまりない。カメラを構えるのがめんどうくさくなってきたからだ。
レンタカーを借りて(日本では考えられないくらいに安い)、郊外を当てもなく適当に走り回り、
夜になるとビールを呑み、ほろ酔い気分で繁華街をうろついた。
不思議なことに、南島をバイクで走り回っているときより強く異国を感じた。

利用客は学生が多いが、たまに中年のオサーンとかもいる。 何故か街中に400刀が(笑) Tシャツ男の背中に書かれた『さよなら』が意味深。

貧乏旅人の味方、バッグパッカーズ。一泊$22(約1,300円)。
無料で荷物を預かって貰えるので、旅行中の街歩きにとても便利です。
日本人はめずらしいらしく、若い子に結構話しかけられた。
一緒にビリヤードとかしたよ。僕の片言の英語では、あまり大した会話はできなかったけれど。

僅か9日間だったけれど、日本に帰ってきた時にはすごくすごく疲れていた。
どうも僕は性格的に長旅が向いていないみたい。
だけど、海外ツーリングには、いつかまた行きたいね。

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