そらいろつうしん Last Update:2003/9/15   First Update: 2003/05/07


Wisecoのピストンを組んでみよう  <その4> エンジン組み立て編

部品が揃ったので、ちゃっちゃと組上げるよ。

甘く見ているわけじゃないけれど、
クランクケースから上の組み付けは4気筒の刀で一度経験しているから、割と自信を持って挑めた。
フレームとエンジンのクリアランスが狭くて難儀な点を除けば、
単気筒は工数もぜんぜん少ないしね。

最初期型のシリンダーは、強度が400と同じらしい。

 ボーリング加工済みのシリンダーは、そのまま組んでしまっては駄目。

 スリーブをの内面を中性洗剤で良く洗って、オイルを塗ったウエスで拭いてあげると…、

 ほらほら、ホーニング溝からシリンダーの削り粉がたくさん浮き出てきた。

 (…ていうか、Wisecoピストンの取り扱い説明書の受け売りだけど。)

アメリカっぽい梱包。

 ガスケットは、ドラッグレーシングで有名なCOMETIC製。

 「カムテック」と読みます。材質はグラファイト系で、かなり柔らかそう。

 組み付け時のトルク管理が大事だね。

 ヘッドとベースのセットで4100円。純正のガスケットより安い。

キャブの装着が一番面倒だったり。

シリンダーが乗った(はや!)。あとはこの上にヘッドを乗っければ完成。

まだカムタイミングを取ったり、バルブクリアランスを調整したりと、

結構めんどくさい作業が残ってるんだけど、その辺はサービスマニュアルに詳しいので割愛。

別に手を抜いてる訳じゃないんだけど、僕が書いてもあまり意味ないし。

錆び錆びだったエキパイも少し磨きました。

ボアアップって、外観は全く変わらない、ある意味、地味な改造だ。

ついでにとばかりOHしたはずのキャブがオーバーフローしていて、

泣きたくなるくらい始動に苦労したことは、内緒。(原因はニードルバルブの不良。)

ちょっと近所を試走してみた。
排気量が上がったことで、フィーリングが少し重くなるかもと心配していたのだが、
ピストン+ピストンピンの軽量化(77g!)が効いている様で、実に軽やかに回転るエンジンに仕上がった。

ビッグシングル特有のパルスと言うか振動は少し増えたかも。
でも不快じゃなくて、むしろ気持ち良いよ。
パワーについては、STDに対して全体に薄くトルクを盛った感じ。
まあ吸排気はSTDのままだから、そんなに大きく「変わった!」って訳でもないかな。割と普通です。

キャブセッティングは、アイドルスクリュウを少し濃い目にアジャストしただけで、
基本的にノーマルのまま。(※後日談参照)


ところで、そもそもエンジンをばらす理由だったヘッドの異音については…、直ってる!イェア!
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<後日談>

現在は、MJを#118⇒#120に変更している。
普通に走るぶんには特に問題ないんだけれど、
真夏の渋滞路などでエンジンヒート時にノッキングする場合があるので、
やっぱり少し薄くなっているのかもしれない。
(ただ、この傾向はノーマルの時もあった。)

MJを#2ぐらい濃くしても、実際のところ、ぜんぜん変わんねいですよ。
本当はPJから変更していきたいところだけど、
ノーマルキャブはセッティングパーツに幅がないのでこれ以上しようがないんだよね。
何かいい方法があったら、教えてください。

ちなみに、純正部品で取り寄せたMJの値段は、一個640円!高!
(2003/9/15)


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