'70〜'80年代前半の空冷四気筒たちの例に漏れず、 カタナもサーキットを走行すると、バンク角不足に悩まされることになる。
・右側ならマフラー。ノーマルステップ対応の集合管は、殆どがアウトだと思う。
・エキパイも擦る。
・こんなものはエポキシパテ盛って…。
・ペーパーで表面を慣らして、黒の缶スプレーぷしゅ=3の刑だ。
ぱっと見、補修かけてるなんて殆どわからないでしょ。 大枚はたいて新品のサイレンサーを投入しても、どーせまた擦るんだから無駄。 しかし、コース走る度に毎回直してたら、面倒くさくてしようがないわな。 何より、根本的な解決策になってない。 いずれステップをカットし、よりバンク角の深いマフラーに交換する必要がありそうだ。 ステップをカットするのは(金かかりそうで)やだなあ…。 ○シムラみたいにアルミのサイレンサーなら、 斜めにカットしてプレートを溶接しちゃうとこだけれどね。 ---
・左側はクランクケースカバーとサイドスタンドが接地する。
マフラーの穴開きも困るが、より厄介なのはクランクケースカバーの方だ。 路面に接触したときに車体に返ってくるショックが大きく、下手をすると転倒しかねない。 カタナのケースカバーの厚みは、3mmほどしかない。 当たった衝撃でヒビを入れてコース上にOilを撒き散らしたら、他のライダーにたいへんな迷惑をかけてしまう。 削り切って穴を開けてしまうてのも、ありえない話ではない。 (たちごけでケースカバーを割って、走行不能になる可能性があるのがカタナと言うバイクである) カワサキのZシリーズも初期の頃はうっすいカバーだったが、 ある時期から厚みが5mmほどもある転倒対策品に変更されたそうな。
・「何ミリ削れるかHPに書いちゃだめだよ。すぐ真似されちゃうから」とゆわれたw
そんなわけで、Hu-techでケースカバーを加工して貰った。 ノーマルベースで削るのはこの辺りが限界。 気持ちばかりのささやかなカット幅だけれど、やらないよりはやっておいたほうがずっといい。 加工ベースとなった中古カバーは、SRX繋がりで知り合ったSOHCエンジニアリングさんから(タダで!)譲っていただいたもの。 ボロいカバーを磨き上げるためのノウハウとひみつのケミカルについては、 友人でMk.II乗りでもあるブッチーさんの助けを借りました。 Huge Thanksです!!!
・カワサキZ1用のカットカバーとステーターコイル
(↑)本音を言うと、このくらいガーッとカットしたかったのだが。 Zのカットカバー加工は、以前からHu-techにあったメニューで、ステーターコイルまで削って、どーんとバンク角を稼いでいる。 それによる発電量不足で不具合があったという話は今ンとこ聞いていない。 (そもそも旧車はオーバーチャージ気味の車両が多いからね)
・ほどほどにレーシー。ストリート仕様でもカットカバーはカコイイかもしれないw
フロント19インチの場合、経験的にケースカバーとサイドスタンドは、ほぼ同時に接地する。 ケースカバーをカットしたことで、先にサイドスタンドが当たってくれれば、 「ここまでは寝かせても大丈夫」という目安になる筈だ。 (※後日、袖ヶ浦フォレストレースウェイを走行して、この目論見どおりであることが確認できた) バンク角を抑えて走れればいいんだけれど、 僕は大してスキルの高いライダーではないし、サーキット走行の経験もまだ浅いから、 何度か当てるまで感覚が掴めないんだよね。 調子に乗り始めたところで、つい、“ガリッ”とやっちゃう。 がんばったところで新しいバイクのように走れるわけじゃないんだから、ほどほどで愉しまなきゃね。 ---
ところで、某オークションで750刀用と1100刀用のパーツが一緒くたにされて出品しているのをよく見かけますが、750と1100のケースカバーはまったく互換性がありません。
外観とねじ穴の位置は同じだけど、 フライホイールやステーターコイルのサイズがぜーんぜん違うんだよね。 出品者さんテキトーすぎ。も少し確認した上で出品して欲しいな。 まんまとやられたよ。とほほ。 そんなわけで、2012年10月現在、Hu-techには750刀用のケースカバーとフライホイールが転がっています。 750刀乗りの方がこのHPを見ていたら、是非、カットカバーの加工を依頼してください。いや、まぢで。 (ケースカバーは僕のだから差し上げます。かかるのは工賃だけです)
Special THANKS:Hu-tech & SOHCエンジニアリング