カタナ月記
Last Update: 2014/12/23   First Update: 2014/12/08

メーター針折れ×2≒orz^2


久しく味わっていなかった脱力感。


刀のメーターの針がすぐ折れるのは有名な話です。
振動が多いくせにデザイン優先で、他のバイクより細い針使ってるから折れ易いんだね。

タコの針はじぶんでも思い出せないくらい前に折れていて、
(めんどうだから)ずっと放置してたんだけれど、とうとうスピードも折れましたorz
「サーキット走るとき、回転数はどうやって確認してるの?」て何度か聞かれたことありますが、ンなもん勘ですよ。
しかし、短小針のダブルメーターが動くさまが、
これほどまでに間抜けで、これほどまでにやる気を削ぐものだとは思わなんだ。

メーターがひとまわりしたら、つまり10万km行ったら、
記念におにぅのメーターを入れてあげようと思っていたんですが、持たなかったねえ。
このままじゃ車検通んない。なんとかしないと。

バイク屋に(おずおずと)新品価格の見積り依頼メールを送り、
悶々と返信を待っていると、休日にブッチーさんからTEL。


「葱ヤン、おれメーター直したことあるよ。新しいの買うくらいなら、ダメもとでバラしてみようよ!」


このひとは、やると決めたら行動が早い。(僕と真逆のタイプですw)
30分後には道具持って僕ンちに来てくれましたw


メーターケースを取り外し、ビニールテープで工具が当たる部分をマスキングして、
ピックツールで少しずつリムのかしめを戻していく。
2〜3周するくらいの感じで慎重に。小一時間もするとパネルと本体が分離しました。
やヴぁい。この先凄惨な結末の予感しかしねえw

新しい針の材料は、ホームセンターで購入してきたアクリル製の三角棒(税込84円)。
折れた針の断面形状が五角形だったので、
棒の底角をカッターで削り、それっぽい形に整えていきます。
刃を立てて、鉛筆を削るときに芯の先を尖らせる要領ですかね。
何本か造ってみて、そのなかで比較的出来がイイと思われる2本を使いました。

ブッチーさんが持ってきてくれた模型用塗料でさっと色を塗って、
ニッパでてきとうな長さにカットします。

折れた針を土台から切り落とすと、裏にバランスウエイトが溶着されていることに気づいた。
これ、着いてないとマズいんぢゃない?
ピンセットで抑えて、穴に瞬間接着剤を垂らして固定。

今度は上から新しい針を接着します。
錆びたボルトも変えるべきか迷ったけれど、
めんどくs…メーター盤もだいぶ汚れているので、新調するとそこだけ浮いちゃう。
で、結局、そのままにしました。
(ボロいバイクに乗っていると、迂闊に新品パーツを付けられないという悩みがある)

汚れていたガラスをパークリで磨いて、再びパネルをかしめていきます。
ああ、曇り止め吹くの忘れた(>_<)


ちょっと接着剤はみ出してるし、新しい針の塗装がビミョーに柚子肌だし、
素人工作のいろいろざんねんな点に目をつぶると、何か熱いものが頬をつたうのを感じますが、
とにもかくにもカタチになったw

復活したメーターを見たブッチーさんの一言。


「もとの針は茶色だったみたいだけれど、オレンジでいいの?」


「経年劣化で変色していただけで、もともとオレンジいろだったんです」


「(´・_・`)」←本当にこんなかおしてたw




↑刀のタコメーターが動くのはほんとうに久しぶりだったので、嬉しくてinstagramにこんな投稿してる僕ですw
実走行の振動に耐えられるか不安でしたが、まる1日走っても問題なさげで先ずは一安心。

視認性は抜群に良いです。
首都高流しながら、おれってこんな回転数で走ってたんだなあ…てのがわかって感慨深かった。
タコメーターなしの刀で何年も走り続けたやつにしかこの気持ちはわかるまいw
並んで走ってたヴィッツのデジタルメーターが98kmのとき、僕の刀はちょうど100kmを指してた。
スピードも問題なし。誤差2%なら上等でしょ!


さて、直ってから一週間くらい経った頃、思い出したようにバイク屋から連絡がありました。

「葱ヤン、換えるならマイル表示のメーターがイイって言ってたよね?在庫あるよ」



・ほんげー。

部品番号:34101-49330
価格:69,300円(税抜き)

(2014年11月末時点での価格)


何か冷たいものが背筋をつたうのを感じます。真冬のホラーですね。
旧車って怖いですね…。



・ブッチーさん、背中どついてくれてありがとーw

 

カタナ月記のTOPへ

home