雨で事前申し込みが2回流れた後のMOTOBREAKバイク走行会。 万一、刀で転ぶと、経済的な(たぶん肉体的にも)ダメージが半端ないため、 いつもはSRX仲間とSRXで走っているのだけれど、今回は思うところあって刀で申し込んだ。 サーキット走行は半年ぶり。 更に、刀でとなると約2年ぶり3回目で、茂原はもちろん初走行となる。
・ネットで拾ったコース図。1周約1,170mとか。
今年に入ってからの僕は、あまり気持ちよくバイクに乗れていない。 感覚に若干のズレがあるというか…。 ブレーキングも、旋回も、走行ラインも、自分の狙ったポイントをビミョーに外しがちなんだよね。 (もちろん、乗れてないなりにマージンは取るのだけれど) 寒いの苦手だから、冬場は殆どバイクに乗っていなかったし、 たまに乗っても、冷えた路面に神経質になり、縮こまった走りしかしてなかったものだから、 気持ちが受け身になってて、暖かくなってもその感覚を引きずっているみたい。 バイクの小さな動きにいちいち過剰反応して、気後れしてる。 だから、状況判断も次の動作も遅れてくる。 “そんな状態でサーキット?”て疑問を持つひともいるかもしれない。 でも、MOTOBREAKはスキルに応じてクラス分けされているし、 同じコーナーを繰り返し走れるサーキットは、マイペースで走りの精度を高めていくには都合がいい場所なんです。
・刀号。走行会モード(ミラーとナンバー外してテーピングしただけ)。
僕がエントリーするのは、中の下クラスです。 怖くなったらリーンウィズでツーリングするぞくらいの弱っちい気持ちでコースイン(笑) やっぱり、乗れていない…。 慎重になるあまり、ブレーキングポイントが早く、減速し過ぎてしまう。 アクセルを戻している時間が長いため、チェーンが弛みきって、開け始めでぎくしゃくする。 遅いスピードでコーナーをやり過ごしたぶん、 立ち上がりでちょっと大きめにアクセルを開けると、今度は次のコーナーの繋がりが悪くなる。 ラインは周回ごとに変わり、アクセルもブレーキもタイミングはばらばら。 試している部分と、単に失敗している部分が半分半分。 のろのろ。じたばた。どたばた。そんな感じ。
・19インチ刀でフルバンクさせて走る姿がものめずらしかったようで、写真たくさん撮って戴きました。感謝。
コースコンディションは良いようだ。 午前中に自己ベストを出してご機嫌の知り合いも何人かいたし、 この日のMOTOBREAKは全クラスを通して転倒者ゼロだった。 今回、フロントに初めて履いたBT39(さかばき)は、よく路面を捉えてくれている。 いわゆるハイグリップ・ラジアルのような「べったー」と路面に張り付く感覚はないが、 細身ながら、カチッとしたソリッドなグリップ感がある。 旋回特性もなかなかで、BT45だと立ち上がりでアンダーが出ていた場面でも、 もう少し踏ん張ってラインをキープできる。 やがて膝が路面に接地し始める。 しかし、脚の角度が悪いのか、“ごばっ”、“がききっ”っとイヤな感触。 膝を引っ込めると、今度はクランクケースやサイレンサーが当たる(“がきゅっ”、“ぞりっ”)とゆうジレンマ。 んがぐぐ。浅い。バンク角浅すぎるぞ刀。 身体はまだ固いままだけれど、リズムもそれほど良くはないけれど、 1本目は57秒台、2本目は56秒台と徐々にペースを上げ、3本目で出した55秒412がこの日のベストとなった。 できればSRXと同じくらいのタイムを出したいと思ってはいたけれど、殆ど変わらんやん…。※茂原のタイムの基準ですが、僕の感覚だと53秒台でふつうに速いひと。52秒台〜50秒台でかなり速いひととなります。
・滑りやすい2コーナー。四輪のドリフト走行で路面が磨かれているんだよね。
午後は人間が電池切れで、もう頑張れなかった。 脚の付け根は攣りそうになるし、腕が上がってアクセルも開け切れない…。 速い人に引っ張って貰おうと、5本目からは中上クラスに変更して走ってみたけれど、 ほとんど56秒台のざんねんなラップばかり。 ミスしないように走るのに精一杯で、考える余裕などなかった。 毎周回、同じように走ってたら、同じようなタイムしか出ないのは当たり前だ。 特に、最終コーナーが圧倒的に遅い。 茂原のようなショートコースは、リッタークラスのマシンだとほぼ2速固定なんだけれど、 最終コーナーはエンブレがきついから3速に入れても良かったかもしれない。 でも、それをすると、1コーナーの先で、切り返しながらブレーキングとシフトダウンを同時に行う必要がある。 僕の刀はシフトが固い。今日の出来でそれを試すのは、ちょっとリスクが高かった。
・最終コーナー。お友達のまっつんさんとけんさんを絶賛ブロック中w
おまけに最後の走行中、ガス欠でスローダウンとゆうね。 今回のMOTOBREAKは走行枠が3クラスで、一回の走行が20分に拡大されていたから計算が狂っちゃった。 ツーリングなら13〜15km/L走る僕の刀だけれど、コース走行では8km/Lまで燃費が落ちる。 まさかリザーブまで使い切ってしまうとは思わなんだ…。 (タンク形状の問題で、最後の2Lはまともにガソリンが落ちてこないことを初めて知った) このクラスではひたすら大きなパイロンでした。 遅いのにコース幅めいっぱい使うし、きっとすごく邪魔だったと思う。ごめんなさい。 --- …それで、当初の目的だった『乗れてない感の解消』はどうだったのか。 成果は75点てとこかなああ。 結局、一日、探りながら走行の状態を抜け出すことはできなかったから。 でもまあ、久しぶりに刀のエンジンをぶん回せて愉しかったです。 転ばなかったしね。そこが何より大事なとこw