カタナ月記   Last Update: 2012/07/03   First Update: 2012/05/25

刀で茂原ツインサーキットを走る

雨で事前申し込みが2回流れた後のMOTOBREAKバイク走行会。
万一、刀で転ぶと、経済的な(たぶん肉体的にも)ダメージが半端ないため、
いつもはSRX仲間とSRXで走っているのだけれど、今回は思うところあって刀で申し込んだ。
サーキット走行は半年ぶり。
更に、刀でとなると約2年ぶり3回目で、茂原はもちろん初走行となる。

難しいけど、愉しいコースです。
・ネットで拾ったコース図。1周約1,170mとか。

今年に入ってからの僕は、あまり気持ちよくバイクに乗れていない。
感覚に若干のズレがあるというか…。
ブレーキングも、旋回も、走行ラインも、自分の狙ったポイントをビミョーに外しがちなんだよね。
(もちろん、乗れてないなりにマージンは取るのだけれど)

寒いの苦手だから、冬場は殆どバイクに乗っていなかったし、
たまに乗っても、冷えた路面に神経質になり、縮こまった走りしかしてなかったものだから、
気持ちが受け身になってて、暖かくなってもその感覚を引きずっているみたい。
バイクの小さな動きにいちいち過剰反応して、気後れしてる。
だから、状況判断も次の動作も遅れてくる。

“そんな状態でサーキット?”て疑問を持つひともいるかもしれない。

でも、MOTOBREAKはスキルに応じてクラス分けされているし、
同じコーナーを繰り返し走れるサーキットは、マイペースで走りの精度を高めていくには都合がいい場所なんです。

ぜったいに無理しない。ぜったいに転ばないを誓う。
・刀号。走行会モード(ミラーとナンバー外してテーピングしただけ)。


僕がエントリーするのは、中の下クラスです。
怖くなったらリーンウィズでツーリングするぞくらいの弱っちい気持ちでコースイン(笑)

やっぱり、乗れていない…。
慎重になるあまり、ブレーキングポイントが早く、減速し過ぎてしまう。
アクセルを戻している時間が長いため、チェーンが弛みきって、開け始めでぎくしゃくする。
遅いスピードでコーナーをやり過ごしたぶん、
立ち上がりでちょっと大きめにアクセルを開けると、今度は次のコーナーの繋がりが悪くなる。

ラインは周回ごとに変わり、アクセルもブレーキもタイミングはばらばら。
試している部分と、単に失敗している部分が半分半分。

のろのろ。じたばた。どたばた。そんな感じ。

アルダナさんには、とおく及ばない。
・19インチ刀でフルバンクさせて走る姿がものめずらしかったようで、写真たくさん撮って戴きました。感謝。


コースコンディションは良いようだ。
午前中に自己ベストを出してご機嫌の知り合いも何人かいたし、
この日のMOTOBREAKは全クラスを通して転倒者ゼロだった。

今回、フロントに初めて履いたBT39(さかばき)は、よく路面を捉えてくれている。
いわゆるハイグリップ・ラジアルのような「べったー」と路面に張り付く感覚はないが、
細身ながら、カチッとしたソリッドなグリップ感がある。
旋回特性もなかなかで、BT45だと立ち上がりでアンダーが出ていた場面でも、
もう少し踏ん張ってラインをキープできる。

やがて膝が路面に接地し始める。
しかし、脚の角度が悪いのか、“ごばっ”、“がききっ”っとイヤな感触。
膝を引っ込めると、今度はクランクケースやサイレンサーが当たる(“がきゅっ”、“ぞりっ”)とゆうジレンマ。
んがぐぐ。浅い。バンク角浅すぎるぞ刀。

身体はまだ固いままだけれど、リズムもそれほど良くはないけれど、
1本目は57秒台、2本目は56秒台と徐々にペースを上げ、3本目で出した55秒412がこの日のベストとなった。

できればSRXと同じくらいのタイムを出したいと思ってはいたけれど、殆ど変わらんやん…。

※茂原のタイムの基準ですが、僕の感覚だと53秒台でふつうに速いひと。52秒台〜50秒台でかなり速いひととなります。
50秒を切る辺りになると変態の世界…なのですが、コースレコードは46秒台(YZF-R6)。絶対にアタマおかしいw

四の五の言わずに開けなさいよ。みたいな。
・滑りやすい2コーナー。四輪のドリフト走行で路面が磨かれているんだよね。

午後は人間が電池切れで、もう頑張れなかった。

脚の付け根は攣りそうになるし、腕が上がってアクセルも開け切れない…。
速い人に引っ張って貰おうと、5本目からは中上クラスに変更して走ってみたけれど、
ほとんど56秒台のざんねんなラップばかり。
ミスしないように走るのに精一杯で、考える余裕などなかった。
毎周回、同じように走ってたら、同じようなタイムしか出ないのは当たり前だ。

特に、最終コーナーが圧倒的に遅い。
茂原のようなショートコースは、リッタークラスのマシンだとほぼ2速固定なんだけれど、
最終コーナーはエンブレがきついから3速に入れても良かったかもしれない。
でも、それをすると、1コーナーの先で、切り返しながらブレーキングとシフトダウンを同時に行う必要がある。
僕の刀はシフトが固い。今日の出来でそれを試すのは、ちょっとリスクが高かった。

実はこのときの走行動画がYoutubeに上がってるんだけど、
この二人と比べると、僕の動きはまるでスローモーションですw
・最終コーナー。お友達のまっつんさんとけんさんを絶賛ブロック中w


おまけに最後の走行中、ガス欠でスローダウンとゆうね。
今回のMOTOBREAKは走行枠が3クラスで、一回の走行が20分に拡大されていたから計算が狂っちゃった。
ツーリングなら13〜15km/L走る僕の刀だけれど、コース走行では8km/Lまで燃費が落ちる。
まさかリザーブまで使い切ってしまうとは思わなんだ…。
(タンク形状の問題で、最後の2Lはまともにガソリンが落ちてこないことを初めて知った)

このクラスではひたすら大きなパイロンでした。
遅いのにコース幅めいっぱい使うし、きっとすごく邪魔だったと思う。ごめんなさい。

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…それで、当初の目的だった『乗れてない感の解消』はどうだったのか。

成果は75点てとこかなああ。
結局、一日、探りながら走行の状態を抜け出すことはできなかったから。
でもまあ、久しぶりに刀のエンジンをぶん回せて愉しかったです。

転ばなかったしね。そこが何より大事なとこw

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