Last Update: 2009/02/01

10年目のノーマルマフリャヲ

刀号についているTechSerfu管は、良いマフラーだけど、割とというか、かなり爆音です。

一応、閑静な住宅街(しかも小学校の目の前)に住む身としては、
休日の朝、ツーリングに出るときに、暖気はおろかエンジンを始動する行為自体が後ろめたい。
少し落ち込んだ夜とか、気晴らしに軽く首都高でも流しに行こう…、
なんて気にはとてもなれない。
周りが気になって、すっと気軽に走り出せないんだよね。

とは言え、もうかなり長いことTechSerfu管で走っている訳で、


「あーまたあそこの馬鹿息子か。もういい歳の筈なのに、しよーがねえなあ。ぶつぶつ」


ご近所の認識はその程度のものなのかもしれない。


そんなこんなで、ある日、某オクで輸出仕様のノーマルマフリャヲを衝動買いしてしまいました。
車体がボロだからね。新品なんて恥ずかしくて付けられねえよ(笑)

もともと、カスタム目的でマフラーを交換した訳ではなく、
コケてノーマルマフラーを破壊してしまったのが集合管にしたきっかけだったから、
僕的にはノーマルでもぜんぜん問題ない筈だ。

たぶん。おそらく。

取り外したTechSerfu管。手曲げ特有の緩いカーブがイカス。そのうちまた戻したくなるんだろうな。
ガスケットは、集合部に使う右上の筒みたいなのが一番高い。なんと一個1,900円。
 
マフラー外したついでに排気側のポートをチェック。
カーボンで汚れてはいるけれど、オイル下がりとかなくて一安心。
僕が手作業でシートカットしたもんだから心配だったんだよね。
パーツクリーナーでボルトのねじ山を洗浄。
ステンボルトに換えているので、締め付け時はスレッドコンパウンドを使用する。
アルミとステンは金属の相性が良くないから、そのまま締めると熱で齧っちゃうのだ。
洗浄液が異常に汚れているのは、前に付いていたコンパウンドが溶け出しているため。
刀号は、フレームとエキパイとのクリアランスが狭い。
1/4sq.のエクステンションバーがやっと通る程度。四気筒はみんな似たようなものか。
さて、後はセンタースタンドを付けるだけ。
「楽勝」と余裕ぶっこいていたら、ソック(Shock最上級!!!)な事実判明。
センスタの装着は、マフラーより先に行わなければ不可能…orz
誰もいないのに「マヂカヨー」とか愚痴ってみる。
ちょっとボルトを緩めてマフラーをずらせば何とかなるかな…、と悪あがきするが、
スタンドはともかく、スプリングを引っ掛けることはできそうもない。
結局、せっかく付けたマフラーを一旦外すことに。ガスケット新品にした意味ナイジャン or---z
センスタのスプリングって、ものすごくカタイ。
スタンドを付けた後にスプリングフックで引っ掛けるなんて、よほどの怪力の持ち主でないと無理。
 
でも、締結するボルトをかたっぽだけ突っ込み、てこの要領でぐりぐりとスタンドの位置を調節しながら、
反対側ののボルトを入れるようにすると比較的ラクです。
(マフラーを装着したままでは、「ぐりぐり」するスペースがない)
 
むかーし、某SBSの親父さんが後からスプリングを引っ掛けようとして相当に苦労してたのを思い出した。
最後は力で押し切っていた(笑)けれど、ありゃ腰痛めるよ。
二番と三番のエキパイのみ、フランジを支える部品が別体。組み方すっかり忘れてて、しばし悩む(笑)
センスタ事件の影響で作業が遅れて、終わる頃にはすっかり日が暮れてしまった。
 
ノーマル管のシルエットを見るのは久しぶり。メガホンマフラーって好きなんだよね。
程よく使用感があって、初めからしっくり馴染んでいるので、新品にしなくて良かったとつくづく思う。
交換後の排気音は低く、丸く、低音が効いた静かなものに変貌。
FCRのカタカタ音とカムがタペットを打つメカノイズが情けないが、
僕にとっては懐かしいサウンドでもある。


走り出しての第一印象は、「がっかり」というのが正直なところ。


キャブセッティングが万全でないことを差し引いても、あらゆる意味でパンチがない。
昔の僕はこんなんで満足してたのか?

キャブセッティングを昔ノーマル管で走っていたころのセッティングに戻してみるが、イマイチしっくり来ない。
いろいろ試して、結局、TechSerfu管のセッティングから、
MJを1ランク落として、ASを半回転開けただけのところに落ち着いた。

吹け上がりは以前よりもっさりしてるけれど、
代わりに息の長い、伸びやかな加速を愉しむことができる。
アクセルを大きく開ければ、むき出しのファンネルからジェット戦闘機みたいな吸気音。
をお、懐かしい。これだよな。

現状では全体的に少しぐずってる感があるので、
気持ちよく乾いた音で加速できるようにセッティングを詰めていきたい。

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