カタナ月記

3万kmを走ったOHLINSをオーバーホール。

Last Update: 2007/10/01  First Update: 2003/10/10


僕が刀を買って、一番初めに交換したのがOHLINSのリアサス。
それから5年以上の間、ずうっと使用し続けている。
一昨年あたりから、そろそろO/Hしたいなと思っていたが、
センタースタンドがないから、今つけているサスを外すことができない。
(はじめについていたヨシムラKYBは、オイル漏れしていて、
 ヨシムラに問い合わせるとO/Hできないと言われたので、捨ててしまった。)

途方に暮れていると、知人のまるや氏が、国内仕様の刀のノーマルサスを貸し出してくれるというので、
喜んで好意に甘えさせていただいた。(↓)

侮れないノーマルサス。メーカーのセッティングはサスが。(寒)

実際に装着して走ってみると、これがすごくいい。
初めは少しふわつく感じがしたけれど、プリロードを一段、伸び減衰を一ノッチずつ強めたらそれもほぼ解消。
とても軽快だし、ラインの自由度も高く、良く曲がる。
国内仕様の足回りが良いとは聞いていたけれど、これほどまでとは。

でも、首都高を流すくらいなら問題なかったのに、
箱根に持って行くとボトムしっぱなしの様な感じがして、イマイチ気持ち良く乗れなかった。
考えてみれば、国内仕様とは20PS以上も馬力が違うのだから、仕方がないか。


まるやさんの箱そのまま使ってるし…。
という訳で、O/Hから還ってきたOHLINSさん。

ちょっときれいになっただけで外見は変わらないけれど、
新しい油の匂いがつんとして、それだけで気分良くなってしまう。

関係ないけれど、2本サスOHLINSのボトム側を固定するボルトの二面巾は、16mmという珍しいサイズだ。
これを締めるためだけに、僕は16mmのボックスソケットを持っている。 
(他の車種用がどうなのかは知らない)

今自宅のパソコンの壁紙にしている画像です。
借りていた国内仕様のリアサスがあまりに具合良かったものだから、
O/Hしても負けていたらどうしようと不安だったけれど、試走後は「やっぱり、イイよなー」と感じて、ほっとした。

なんていうか、腰が安心して、落ち着くのだ。
僕にとっては、長年乗り続けてきたこのOHLINSがスタンダードみたいなものだからね。

O/Hの効果はてき面で、跨っただけでも、
「あれっ、こんなに沈んだっけ?」ってくらい初期作動がスムーズだし、乗り心地もすごく良い。
特に、高速コーナーの安定感は流石にノーマルとは比べ物にならない。
あまり大きな声じゃ言えないけれど、メーターを振り切るほどのスピードを出してもびしっとしている。

それでも、ダンパーが抜け切った状態のOHLINSより、中古のノーマルの方が上だったんだ。
今後は、なるべくきちんとした間隔でO/Hしたいと思う。 

2本サスOHLINSのO/H工賃は24,000円。
それに見合う価値は、確かに、充分に、確実にある。
正規輸入代理店であるラボ・カロッツェリアの価格設定がしっかりしているので、代理店なら何処で頼んでも価格は一緒の筈だよ。
価値はわかっても、予算は別問題。切な。

カタナ月記のTOPへ

home