先日のIPCVテスト中、なんと刀号のリアブレーキが抜けてしまった。 確かに僕はすごくリアブレーキを使う人なんだけど、 ベーパーロック現象(ペダルを踏んでもキャリパーに圧力が伝わらず、ブレーキが効かなくなる状態)を、 刀で経験したのは初めてだったから、かなりびっくりした。 こんな気温の低い時期でも、抜ける時は抜けるんだな。 でも、そういえば刀のリアマスタは一度も開けたことがない…。 …て訳で、O/H用のパーツ一式をHu-techに注文。 年の瀬も押し迫った時期だったが、12/30にお店からTELがあった。 仁衡氏:「この前注文したリアマスタのカップ入ってますよー。」 僕:「え、はや!でも仕事納めで大掃除とかしてるんじゃないですか?」 仁衡氏:「葱ヤン、正月休みに愉しみながらやるんじゃないかなと思って。」 …自分でやれってことですね。 うぃ、了解でございます。
今回、使用した工具たち。(別になくてもできるものも結構混じってるけれど。) 昨年一年間、奮発してBrembo LCF600を使っていたが、これ、レース用だけあって、 吸湿性がはんぱじゃなく高く、その性能は3ヶ月持たない。正直、公道用にはどうかと思う。 …で今回は、elf Moto Brake Fluid DOT4を使ってみることにした。 ウェット沸点は171℃。レース用のLCF600には及ばないが、純正より16℃高く性能は必要充分。 |
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こちらは用意した新品部品たち。 69600-45830 ピストン/カップセット 2,500円。69691-45001 ブーツ 180円。 サークリップ(部品番号不明) 100円。59667-49460 ダイアフラム 1,050円。(2005年12月現在) 純正のマスタシリンダはそんなに高くないから、丸ごと新品にしても良いのだけどね。 マニュアルに書いてある通り、バンジョーにウエスを巻きつけて、フルードがこぼれない様に注意しながら、 さくさくとマスタを取り外す。 |
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ブーツには亀裂が入っていた。いや、前から気付いていたのだけれど、 雨天走行で水が進入しても、これなら抜けてくれるから良しと思って無視していた。<違 恐らくは18年間、開けたことのなかったマスタシリンダ。い〜い感じに朽ちております。 普通はサークリップを外すと、インナーカップが飛び出して来る筈なのだが…。固着しておりますな。(笑) こんな状態でもそれなりに仕事していた(…いやだめだろ。)のだから偉い。 |
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分解後、パーツクリーナーと真鍮ブラシで錆と汚れを落として油脂分を拭き取った後、 フルードに浸した新品カップを組み付け。 プッシュロッドの稼動部には軽くシリコングリースを塗る。 白い粉を噴いていた新品ブーツには、ラバープロテクタントを塗ってしっとり感を取り戻す。 ほうら、たったこれだけの作業で新品そのもの。 < 違 |
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マスタ側から気泡が出なくなったら、キャリパ側からも地味にエア抜きを行う。 取り付け位置と角度の問題から、フロントみたいにマスタ側だけできっちり抜いていくのは無理。 僕はエア抜きってキライです。ちょう面倒だし、何処までやれば充分なのか判断が難しいから。 |
作業日が2005/12/31。翌2006/1/1に房総ツーリング…。 (我ながらちょっとあほだと思う)
でも、ブレーキがきちんとしてると、やっぱり気持ち良いね。 気温が低くても凍結さえしていなければ、割とタイアもグリップしてくれて、 しっかりタイアの両サイドを使い切ることができる。 さすがはBridgestone BT45V様。偉い。 集まった車種はむちゃくちゃな取り合わせだけど、これがなかなか愉しかったのです。 ツマンナイと思っていた千葉の道も結構走り甲斐あるじゃないか。 ちなみに、上の写真中、最速だったマシンはふぉる・・・、げふんげふん。