袖ヶ浦フォレストレースウェイは、数年前、千葉県袖ヶ浦市にできた比較的新しいサーキット。 全長約2.4kmと本格的なサイズで、僕ン家から1時間とかからない場所にあるため、以前から興味は持っていました。 しかし、ライセンス取得に伴う安くない出費や、95db以下という厳しい騒音規制、 そもそも平均速度が100kmをゆうに越えるコースで、 僕みたいに臆病でヘポーコなライダーがまともに走れるのか…、とネガティブな妄想が重なって、 なかなか足を踏み入れる勇気が出なかったんですね。 もし友人が先に走っていなかったら、未だに妄想してるだけだったと思う。 --- このコースはもともと四輪の走行を前途に設計されているため、エスケープゾーンが少々狭いです。 過去に走ったことがある茂原ツインサーキットやSLYも、けして広いと言えないけれど、 袖ヶ浦はコース全長が長いぶん、出るスピードが違う。 例えば、最も高速の2コーナー。国際A級ライダー+リッターSSの組み合わせだと、通過速度は約200kmを越えるそうな。 そんなスピードでコケたら、下手こくとマシンもろともコースの外まで吹っ飛んでいきますよ。 二輪の安全性については運営側も慎重に検討を重ねたらしく、 現在は1コーナーの立ち上がり〜2コーナーにかけてコース上に白線を引き、二輪の走行ラインを制限しています。 ライセンス講習時、以下のような、およそサーキットらしくない注意を受けました。 「テスト目的で作られたコースです。攻め過ぎないように」 (´・_・`) そんなわけで、施設名が『袖ヶ浦フォレストレースウェイ』であるにも関わらず、 ここで地方選手権や全日本レベルの本格的なレースが開催されることは、たぶんないと思われますw
・約400mのメインストレート。刀号だと、一瞬4速で170kmチョイてとこ。
・Mk.II乗りのブッチーさん。カコイイ!空冷四気筒も結構います。
中途半端な制約付きの走行条件が影響しているのか、 袖ヶ浦を走るバイクの数はさほど多くなく、また本気で攻め立てるひとも殆どいません。 サーキットの雰囲気も、実にローカル&アットホーム。 おかげで僕レベルのライダーでも、気負わず、自分のペースで伸び々々走ることができるというメリットが生まれます。 速い人は広いコース幅を利用してキレイに抜いてくれるものね。 ライセンス料と騒音規制の問題さえクリアしてしまえば、敷居は意外と低いのです。 なんといっても、事前申し込み不要で走れるのがいい。 当日に走行券を購入して走るシステムだから、 ゆっくり二度寝して、気が向けば革ツナギに着替え、ふらりとサーキットに赴いてアクセルを全開にする。 もちろん、免許の点数や対向車の存在を気にかけることなく。 そんな優雅な遊び方が可能なんです。 誘ってくれたMk.II乗りのブッチーさんには、とっても感謝しています。
・20121025_GSX1100S_Sodegaura_part.1
・20121025_GSX1100S_Sodegaura_part.2
・20121025_GSX1100S_Sodegaura_part.3
動画は10/25午後の走行を、ブッチーさんが僕のiPhoneで撮影してくださったもの。 来訪4度目。通算7本目(1本=30分)。 ようやく少しコースに慣れてきたようで、最初の頃のビビッて浮き足立った感じは薄れ、 特別おっかない目に遭うこともなく、 恐らくは2012年最後になるであろう袖ヶ浦の走行をリラックスして愉しむことができました。 どんだけ情けない走りが記録されているのかと、正直、どきどきもんでしたが、 まあそれなりには乗れているみたいで、ほっとしましたよ。 計測器を積んでいないため、正確なタイムはわかりません。 でも、ブッチーさんの手計測によれば、僕はクリアラップを1分21〜22秒で周回しているらしい。 1コーナーにウエットパッチが残っていて、思い切り突っ込めなかったことを考慮すれば、 目標の1分20秒台は射程圏かな? 袖ヶ浦のタイムは、筑波×1.16、或いは、筑波+10秒前後と言われています。 レイアウト的に筑波の方が難易度が高そうだから、そう単純にはいかないと思うけれど、ひとつの目安にはなる。 以前から僕は、「刀で筑波走るなら、1分10秒台くらいは出したいよなー」とぼんやり思っていて、 この基準に当て嵌めると、袖ヶ浦の目標タイムは1分20秒なわけです。 もうちょっと詰めれば、ブッチーさんのMk.IIと僕の刀でバトr…、は無理にしても、 数周ならランデブーさせて貰えるかもしれない。 次回の走行が来年の春以降になっちまいそうなのがざんねんです。 ぜったい感覚リセットされてるもん。
・日が暮れないうちに撤収〜。奥の方には、17インチカタナの姿も見えますねえ。
サーキットを走る主な理由はガス抜きです。 公道でリッターバイクを飛ばすのは、あまりに危険だし、免許の点数が幾らあっても足りない。 でも、ときには思い切りエンジンをぶん回転して、燃焼室に溜まったカーボンを飛ばしたい。 タイアのエッジをぐりぐり虐めたい。 もちろん上手くなりたいってのもあるし、 サーキットでしか会えない友人と遊びたいってのも大きい。 レースに出ようとか、誰それより速くなりたいとか、そーゆうのはあまり思わないかな。 速いひとなんて、幾らでもいるもの。 上を求めたらキリないでしょ。 ナンバーワンでもオンリーワンでもなくてええねんぜ。 いつもの自分のバイクで、気持ちよく開けて膝擦って、それなりに愉しく、もちろん転倒することなく、 できれば、それまでの自分より速いラップタイムが一周でも出せれば満足なのです。 …充分欲張ってるかw