カタナ月記
Last Update: 2018/09/13

袖ヶ浦フォレストレースウェイでコケる

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諸事情で公にはしていなかったけれど、ほとぼりも冷めた頃合いなので公開しますね。

2018年の初袖は、転倒で終わりました。

にぅタイアでコースインして僅か60秒後のできごと。
タイアの銘柄を換えたばかりで、
特性を掴んでいないうちに不用意な操作をしてすっ転ぶという18年前とまったく同じパターンのコケ方。
持ってない漢ぶりと同時に、まったく成長していないことをまざまざと証明してしまったよw

ライダーはOKで擦り傷ひとつ痣ひとつない。
昨年購入したばかりのヘルメットも無事。
転倒時のスピードとバイクの車重を考えば、奇跡といっていい。

なんせ1周目だもんね。まるっきり力が入っていなかったのが却ってよかったのかもね。(よくねえ


転倒箇所は6コーナー。
袖で最初の左。寝かすと同時に前後輪がすうっと流れて、次の瞬間にはもう路面を滑走していた。
突然、地面がなくなったくらいの感覚だった。
何処も痛くなかったので、すぐにグラベルに転がった刀を起こしかけるが思い直し、
燃料コックだけオフにして離れた場所に避難。

まだコース上を他のバイクが走っている。
仮に転倒の原因がOilだとしたら二次災害の危険がある。


やがて赤旗が提示される。周りのバイクが完全にスローダウンして、気まずい静寂が訪れる。
他人(みんな)の走行時間を削ってしまい、申しわけない。。。


バイクを起こすと、右側のハンドルが明後日の方向を向いていた。
ブレーキレバーに手応えがない。マスターシリンダーが破損したようだ。これでは自走でピットに戻ることはできない。
トレーラーにバイクを載せて貰い、ピットに戻ると同時に走行再開。

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タイアが冷えていたといえペースは遅く、ハードブレーキもワイドオープンもしていない。
バンク角も深くはなかった。転んだ理由がさっぱりわからなくて、しばし混乱する。
こーゆうの困るんだよなと胸のうちでボヤく。

ミスして転んだのなら諦めがつく。攻めて転んだのなら経験として生きる。
原因が理解できないままでは対策も立てられないし反省もできない。


まあ結局、僕のミスだったわけだけれど。



・久しぶりの袖組勢ぞろいでしたのに。


・カウルは転倒時に飛んだのではなく自分で外しました。


被害状況は以下の通り。

スクリーンに亀裂が入ったが、カウルは無事。ハンドルも左右のレバーも曲がっていない。
'90年以前の刀はクリップオンハンドルに回り止めのボルトが付いていないため、衝撃を受けるとハンドルバー自体が回る。
しかし、ハンドルバーが回ったことでマスターシリンダーがメーターケースを突き破り大穴を開けていた。

ブレーキが死んでいたのは、バンジョーボルトが緩み(後に曲がっていたことが判明)、フルードが噴き出したため。
パーキングの隅にある水道の近くにバイクを移動し、ハンドル周りに飛び散ったフルードを手早く洗い流す。
ブッチーさんが何処からかウエスを持ってきて、
バンジョーボルトの上から覆うように巻きつけて結んでくれた。



・とうとうやっちゃいましたねー、と呆れる袖仲間たちw


・ケースカバーは修理できそう。


・タンクは擦傷痕と僅かな凹み。


・キャブが外れていた。転倒後エンジンがすぐに停止したのは、恐らくこのため。


クランクケースカバーに大きなクラックが入ったが、
裏側に信越KE45をめいっぱい盛ったのが功を奏してOil漏れはなし。
コースにOilを撒く最悪の事態を回避できてよかった。
(もんじゃ焼きの土手かよてくらい盛っていたw)

車体の方はダメージが少なそうに見えたが、めいっぱいフロントフォークが捩れていた。
アンダーブラケットを緩めて修正を試みるが平行が出ない。
確実に三つ又かフォーク(或いは両方)が曲がっている。
フレームの首回りも含めて、アライメントチェックと修正は必須だろう。これには胸が痛んだ。
そこかしこに錆が浮き腐食も目立つぼろバイクだが、GMDコンピュートラックのフレーム診断結果は曲がりゼロだったから。
(イレブン刀で曲がりのないシャーシは十数台に1台あるかないかという確率と聞いた)

クリーニングしたての革つなぎが破けて、グローブと卸したてのブーツも傷付いてしまった。



(つづく)

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