カタナ月記
Last Update: 2018/09/13

袖ヶ浦フォレストレースウェイでコケる

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なんで転んだかわからないと言っても、
実際に転倒しているわけだから、そこには原因がある。

走行再開後、同じコーナーでの転倒者はいなかったからOilが出ていたわけではない。

冷静に考えてみると、思い当たる節がないとは言えなかった。
6コーナーは進入が上りで、クリッピングの先から曲がりながら下っていく、ちょっとイヤらしいコーナーだ。
上って下るわけだから、頂上付近で荷重が抜ける。
そのタイミングでアクセルを戻して、車体がフワっと浮いた状態でバイクを寝かせてしまったら、
かんたんにグリップを失ってしまわないか。

サイディングラップといえ、あのコーナーの進入速度は軽く100kmを超える。
本人は流しているつもりなので、ブレーキもアクセルも中途半端。タイアを路面に押し付ける要素ゼロ。
おまけにタイアは皮剥きも終えてない新品。そりゃ転ぶでしょ…。


GPSログを解析すると、およそ想定したとおりのデータが残っていた。



・小さくてわかりづらいですね。拡大してみましょうか。


・△マークの辺りでもう転び初めている。


・速度[km/h]と馬力[ps]


・バンク角[deg]と勾配[%]


グラフの紅いラインで一気にバンク角が深くなっているが、ここが転倒箇所。
ちょうど勾配の天辺でマシンをバンクさせ、そのままズサーしていることがわかる。


「お前が悪い」データがそう言っている。


千周以上走っているコースなので、各コーナーの特性は僕なりに理解しているつもりだった。
6コーナーの本当のブレーキングリリースポイントは、もっとずっと奥だ。
シーズン一発目の走行。「飛ばす気はない」が故に集中力を欠き無意識に油断していた。



・とりあえずハンドルの向きを戻してカウルを装着。この写真だけだと、転んだバイクには見えないよね。


・全走行枠が終わる時間まで待っていてくれた袖仲間たち。


全走行枠が終了した後、
袖のスタッフさんがゲートの入り口までバイクを運んでくれた。

この辺りは田舎だから街灯は殆どない。陽が落ちると真っ暗になってしまう。
フロントブレーキが死に、フォークは曲がったままだが短い距離なら何とか走れそうだ。
エンジンを始動して、おっかなびっくりR410沿いのローソンまで乗っていく。
予め連絡を入れていた墨田のバイク屋が迎えに来てくれたよ。



僕:「すみません。20年前から何も進歩していないことを証明してしまいましたw」

飛:「(タイアの銘柄変えた後だから)やーな予感がしていたんだよねえw」




春先で鼻息荒いお客さんたちの依頼をたんまり抱えた墨田のバイク屋は、
確定申告と全日本MX選手権も控えて忙しい時期。この日も、作業を終えて帰宅したのは21時過ぎだったとか。
あまり広くはない作業スペースに刀の巨体を鎮座させてしまい恐縮するしかない。

だいたい、にぅエンジンを造り始めたばかりのタイミングでやるかよふつう。


現場でいろいろと気遣ってくださったブッチーさんと千葉さん、(映ってないけどけんさんも!)ありがとー。 


さーてと。直しますかねえ。


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