カタナ月記

エンジンを半分だけばらしてみた <その2> 〜バルブ磨き編

Last Update: 2002/09/29

進捗状況があまり好ましくないのですが、
溜め込むと更新が億劫になるから、とりあえずUPします。 <おい。

この進み具合だと、年内に復活できるのか怪しい。
作業完了までの人日を逆算できない(あまり考えない)のが、プロとアマの決定的な違い。
任意保険更新したばかりなのになー。ぶつぶつ。

ところで、「今後のために参考にします。」というメールを何通か頂きましたが…、えーと、その、


…あまり参考にしないでください(ぼそ)


だって、本当に自信ないんだから(笑)

もう一ヶ月以上もHu-techに置きっぱなし。ごめん…。

 先ずは、前回の続きから。(写真も使い回し。)

 燃焼室にキャブクリーナーを浸しているところ。このまま一晩置いておくと、固着したカーボンが柔らかくなってくれるのだ。

 掃除は歯ブラシが便利。でも、ふにふにカーボンはヘドロみたいで気持ち悪いよ。

汚い写真でなんですが。

 カーボンを落として、バルブを外した燃焼室。

 ポート内が微妙に湿っているのが分かるだろうか。これは、浸していたキャブクリーナーがじわじわと染み出した跡。

 バルブとシートが完全に密着していない状態であったことを示している。

おけらか何かが住んでそうな微妙な空間。

 ポート部分をできるだけ拡大して撮ってみた。

 バルブの当たり面にあるクレーターの様な小さな孔は、カーボンが噛みこんだ痕だ。

 ちなみに、僕の刀号はファンネル仕様だが、エアクリーナー付きで同じくらいの距離を走ったヘッドを開けてみても、

 状態にさほどの違いはないとのこと。だったら、より面白いファンネルのほうがいい。(無責任発言)

削り過ぎに注意。バルブが追い込まれて圧縮が落ちるし、そもそもシートがなくなる。

 シートカットを行う。写真はバルブシートにカッターを当てているところ。

 45度の刃(バルブフェイスの角度は45度が一般的)で噛みこみ痕を修正し、15度と75度の刃で当たり面の幅を調整する。

 当たり面はやや小さめ(0.8mmぐらい)にとった方が、バルブとシートの密着性が増す。マーカーは当たり幅の目視確認のため。

 削るのは最小限に抑える。チューニングと言うより、メンテナンスに近い作業。

磨き作業を待つバルブたち。

 外したバルブは、組み付ける時に間違っても間違えないように、番号を書いておく。

 真ん中二列のでかいバルブは、やはりエンジンバラし中の仁衡さんのZ1000Mk2のものです。

カーボンがひげみたいについているバルブもあった。

 外した直後のバルブ。約30,000kmでこんな感じに。その内、約15,000kmはエアファンネルでの走行だ。

 大きくて湿っている方がIN側で、小さくて乾いている方がEX側。

 熱的に厳しいEX側の方が素材が硬く(磨いていると分かる)、値段も高いらしい。

バルブの裏側は、蛙みたいに身体を折りたたんで下から磨く。しんどい。

 Hu-techの一角を占拠した、バルブ磨き現場の全景。

 ボール盤にバルブを組み付け、エアリューターで磨いていく。

 僕の作業中、仁衡さんはエアツールを使えない。コンプレッサーは回りっぱなし。場所は取るし、うるさい。

 営業妨害も甚だしい。本当にすみません。(こればっかり)

ロールサンダーの目は#240だけど、見た目にもゴム砥石の#120より粗い。規格が違うのかもしれない。

 エアリューターにつける、研磨用の先端工具。シャンク径(軸棒)は6φ。

 左から順に、ロールサンダー、セラポイント #120(青)、ラバー砥石 #240(緑)、フェルトバフ、青棒。

 フェルトバフは、青棒(#3000に相当する磨き粉)を付けて使う。

 右上の二本は、使い込まれた砥石たち。

セラポイントは『もくもく』というDIYのお店で、ロールサンダーは秋葉原駅のガード下、ラジオセンターにある『山長通商』で取り寄せてもらった。

 先端工具はあちこち捜したけれど見つからず、ネットで調べて卸問屋へ行ったりした。(でも在庫はなく、小売りもしてなかった。)

 だからここに、メーカーと品名を記しておく。これが分かっていれば、たぶんDIYのお店でも取り寄せできるからね。

 ロールサンダーは日本精密機械工業の先端ビット S5622。3個入りで1,540円(購入価格)。

 ゴム砥石は、サンフレックスのセラポイントシリーズ。300〜600円前後。

表面を磨く目的は、カーボンを付きづらくすること。でも実は、ここまでやっても1,000km持たないよ。

 ドーデスカ!この輝き!!何度も作業が中断して、ここまで来るのに一ヶ月近くかかった。ちょっと感動。

 仁衡さん : 『このバルブ、表面処理が加えられているっぽいから、あまり削らない方がいいかもしれませんね。』

 僕 : 『…削っちゃったですよ。』

 仁衡さん : 『いやぁ、大丈夫ですって。俺もMk2のバルブ削りまくってるし。ははは。』

<その3> 〜バルブ擦り合わせ&ポート掃除編 へ続く。

Special THANKS Hu-tech     

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