|
内燃機屋さんに修正面削をお願いしていたヘッドが帰ってきた。最大0.12mm削られている。
修正面削はヘッドとシリンダーの合わせ面に存在する歪みを取り、新たな平面を出すことを目的としている。
こちらで削る量を指定するのではなく、歪みが取れる最小限を内燃機屋さんが計測して削る訳。
圧縮比UPを目的としたエンジンチューンとしての面削とはちょっと違う。(でも、やることは同じ。)
|
|
仁衡さんにポートを少し削って貰った。
加工された吸気側とされていない排気側の違いが分かると思う。
ポートの壁は、ノーマルのままだとざらっとしていて、猫の舌みたいな手触り。
(※)排気側はエグゾーストパイプ取り付け部付近がつるつるに加工されている。
|
|
吸気側からポートを覗く。混合気が当たる部分がとても滑らかでイイ感じ。(←だが実はよく分かっていない。)
中央の壁に鋳型の合わせ目(?)と思われる筋が残っているのが分かるだろうか?
こーいうのをスムーズにしてあげるのが、所謂、「ポートの段付きを取る」という作業。
ご存知でしたか? 僕は知らなかったです。
|
|
まだまだ大丈夫だろうと高を括っていたバルブスプリングなのだが…。
国内仕様のサービスマニュアルに拠れば、アウタースプリングの自由長は標準37.0mm。使用限度は35.6mm。
このスプリングはぎりぎりで規定値に収まっているけれど、もう一度組む気になるかは微妙なところ。
何本かは、まんまと使用限度を超えていた。
|
|
ヘタレは多かれ少なかれどのスプリングでも確認されたから、この際、全部交換。
SPRING SET,valve 部品番号 12920-49210 価格 \460。インナーとアウターの二本セット。
16バルブなので、16セット必要。INとEXの区別はない。ピッチの小さい方が下になる。
|
|
バルブステムのシールも新品。こちらは交換が必須。
OIL,SEAL 部品番号 09289-05003 価格 \420。
これも当然、16個必要。塵が積もって山になっている…。
(※)記載している純正部品の価格は、'02年8月〜12月ごろのもの。
|
|
ウォッシャーを借りて、隅々までヘッドを洗浄。オイルの通路は特に念入りに。
関係ないけれど、家にもエアツールがあると便利だなと思う。
でも稼動頻度と、あっても掃除ぐらいにしか使わないことを考えると、ちょっと勿体無い。
|
|
バルブスプリングを組み付ける。(慣れないせいもあって、ちょっとグリスつけすぎ。)
悩ましきバルブコッタは、ラジオペンチよりピンセットで扱ったほうが楽です。
|
|
バルブ組み付け後、ステムのお尻に丸棒を当てて樹脂ハンマーで軽く叩き、ステムとコッタの位置関係を落ち着かせてあげる。
この時、ヘッドを浮かせて燃焼室の下をフリーにしておかないと、
叩いた時にバルブが飛び出して、ステムが曲がってしまう場合がある。
左の写真で、ヘッドが角材の上に乗っているのはそのためだ。
|