カタナ月記
Last Update: 2014/02/08

ヘッドカバーガスケットが吹き抜けた話


・instagramにUPしたら、METAL MULISHAがイイね!押してくれた写真w


今年はあたたかい年明けだったので、正月の三日から、ふらっと走ってました。

この時期、日本でいちばん凍結の心配をせずにツーリングを愉しめる地元房総。
さすがに朝晩は冷えるけれど、昼過ぎに出ても、高速を上手く利用すれば夕方までに帰れる。
いつもの峠道を適当に流して、
帰りしな、コンビニで珈琲を啜りながら、ふと足元に目をやると、

脚がOilでだくだくになってるorz

またヘッドカバーガスケットが吹き抜けたか…。



・抜けるのはいつも決まってここ。2番か3番の内側。


矢印ンとこ、ガスケットがズレての、わかります?

ボルトは緩んでません。僕が組みつけをミスったわけでもない。
エンジンの内圧で押されて、飛び出してしまったんです。

噴き出したOilは、通風孔からエンジン前部に流れ、
シリンダーフィンをつたって、リアブレーキのマスタシリンダーにまで届いていた。
フレーム上部の配線回りにも飛び散って、タンクの裏はべったべた…。
タイアに付着しなかったのはラッキーだったよ。
袖走ってるときでもなくて良かった。
サーキットでこんなんなったら、顰蹙だもんね。

翌日、840mlのパーツクリーナーを3本も使って、やっとそこそこキレイになったところで、
ケータイが鳴って(りんりん)、やはり正月休みで暇を持て余していたMk.II乗りのブッチーさんが遊びに来たww



ブ:「………!こんなの初めて見たよw」

僕:「ブリッピングすると、こっから“ぢわ、ぢわ”とOilが滲み出してくるッすw」

ブ:「刀は(吹き抜け)対策品のガスケット出てないの?Zだとメタルのがあるんだけれど」



それでちょっと調べてみた。


僕はちっとも知らなかったんだけれど………、


刀のヘッドカバーガスケットて………、



国内仕様('94年型)で紙からメタルに変更されていたんですね。



昨年、バルクリ調整したとき、
僕がSAE('87年型)のパーツリストで部品番号を拾ってオーダーしたから、
スズキさんてヴぁ、律儀に紙ガスケット出してきちゃったわけw


・左が紙ガスケットで、右が国内仕様のメタルガスケット。厚みがぜんぜん違う。

【GSX1100SAE('87年型)】

  11173-49224-H17  GASKET,head cover 3,050円

【GSX1100SR('94年型)】

  11173-08C00  ガスケット、シリンダヘッドカバー 2,950円


(※)2014年1月現在の価格。紙のが高いとゆうねw


1100刀のシリンダーヘッドは、初期型('81〜'82年)だけデザインが違うが、
僕のSAE('87年)やアニバーサリーモデル('90年)には、国内仕様('94年〜)のガスケットが問題なく流用できる。
てゆーか、僕も前にメタルのガスケット組んでる。

たぶん、このときはバイク屋が気を利かせて、国内仕様の取ってくれたんだと思う…。

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それにしても、せっかく仕様変更したのなら、
過去のモデルも統合してくれればいいじゃん…、と思うでしょ?
でも、メーカーだってマイナーチェンジの度にいちいち過去に遡って、
旧モデルとの互換性をチェックするわけにいかないものね。
そんなことに気を回すくらいなら、ニューモデルの開発に力を注ぐべきでしょ。

似たような話はカワサキにもある。
バイク屋で働いてる友人がSNSで教えてくれたのだが、
ザッパー系の古いモデルは、ベースパッキンが紙製で出てくるんだそうな。
実際には、ゼファー用の金属製で問題なく組めるんだけれど。

旧車の部品統合で酷いのはヤ○ハ。
まるきしサイズの違う部品がしらっと送られてくる。もちろん返品はできない。

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今回のネタって、ちょっと長く刀に乗ってるひとは、大抵、知ってることだよねえ…。
ま、このHPは基本的に僕の備忘録なんで、役に立たなくても温い目であたたかく見守ってやってください。

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