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旧いバイクはフレームとエンジンの間のクリアランスが大きいので、とても整備性が良い。
シリンダヘッドカバーを外すくらいなら、30分もかからない。
外したボルトは、後で混乱しない様にきちんと(?)並べておく。まあ大体憶えてるけど。
2年ぶりに開けるシリンダーヘッド。カム山にヘンなカジリとかもなくて、とりあえず一安心。
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今回は、バルブクリアランス調整用のアジャストスクリュウを全て新品に交換してみた。
アジャストスクリュウは少し斜めにバルブを押しているから、当たっている場所だけ片磨耗する。
磨耗が進むと、せっかく調整してもすぐにクリアランスの値が変わってしまう。
意外と知られていないことだけれど、アジャストスクリュウも消耗品なのだ。
≪調達した部品≫
・スクリュ、タペットアジャスティング 12842-49201 190円 × 16
・ナット、タペットアジャスティング 12843-27A00 100円 × 16
・ガスケット、シリンダヘッドカバー 11173-08C00 2,350円 × 1
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バルブクリアランス調整時は、ロッカーアームの位置をカムのベース円に合わせる。
この時、圧縮がかかっているとクランクを回すのが大変なので、
予めプラグを外しておくんだけれど、この様にプラグホール周辺に凶悪な小石がいることも。
もちろん、エアで吹き飛ばす。…でも、僕はコンプレッサーなんて持ってない。
代用品として使用しているのは、パソコンクリーニング用のエアダスター。
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アジャストスクリュウがヘタっていた時は、クランクを1回転させると、
シクネスゲージを差した時の感触が変わってしまい、何度もやり直しを余儀なくされたのに、
新品はほぼ一発でバルブクリアランスが決まる!
前回までは苦労していた作業であるだけに、感動的ですらある。
黄色グリップの特殊ドライバはホンダの純正工具(07708-0030400)で、価格は500円しなかったと思う。
バルブクリアランスは狭過ぎると油膜切れでカムがカジり易くなり、広過ぎるとタペット音が煩くなる。
マニュアルの調整幅は0.07〜0.12mm。僕はIN、EX共、最大の0.12mmに合わせている。
どうせ距離を走れば、また狭くなって来るし、チョイ広めの方がエンジンが良く回る気がするのだ。
(ちなみに、調整前は0.08〜0.09mm。)
今回使用した工具たち。makotoさんのぷち工具ヲタぶりがほの見える。
工具の質が整備の腕を上回っているのは良いことだ…(!?)と、少なくとも僕はそう思っている。
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