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乗り方を探る過程で、ややオーバースピード気味でコーナーに進入してしまうシーンが何度かありましたが、 バイクの懐がぐっと深くなっていることに、またも驚かされます。 深く曲がり込む中高速コーナーで、出口に吸い寄せられるようにバイクの向きが変わる。 その動きに促されるがままスロットルを開けていくと、フロントの接地感たっぷりに、グイグイ曲がってくれる。 僕の感覚だと、公道では、ちょっとヤヴァいくらいのペースです。 これまでどちらかと言うと苦手としていた二次旋回が著しく改善しているんですね。 スプリングには“縮む”だけでなく“伸びる”という仕事があります。 旋回時のフロントの接地感を担うのは、この“伸びる”という部分で、 アクセルを開けてフォークが伸びていく過程で、スプリングが“伸びて”フロントタイアを路面に押し付けることで、 より接地感を明確に感じられるようになり、自信を持って開けていくことができる。 しかし、単にレートを上げただけではフロントが高くなり、アンダーが出やすくなります。 アフターマーケットのフォークスプリングは殆どがそんな感じで、 ブレーキングは良くても二次旋回が落ちることが多いのですが、スプリングの全長が短い『鬼脚』は、 低い姿勢のままフロントタイアをしっかりと路面に押し付けてくれるんです。 サスペンションの動きに対する理解がよほど深くなければ、こんな設定はできません。 さすがは走りの刀乗りに向けてリリースされているパーツです。 二次旋回の改善は、正しく僕が欲していた部分。
『鬼脚』様々ですわ!
いちおう、デメリットというか、小さな注意点も記しておきます。
これまで使用していたEarl'sのOilCooler(13段)が使用できなくなりましたw
ブレーキングでフロントが下がり過ぎて、フェンダーにがんがん当たっちゃうんです。 いや。これまでも当たってはいたんですが、その当たり方が、ずっと激しいものになった。 最初から想定していたことなんで、まあしかたがないです。
対策として、OilCoolerをラウンドタイプ(10段)に変更。 墨田のバイク屋に「エー!段数減らすのー!?」と突っ込まれ、最後まで大いに迷いましたけれど、 少なくとも僕の使用状況下においては、夏場でも大きな油温の変化はなかったです。 気温26〜28度くらいのある晩夏の一日。 高速100〜120kmのクルージングで80〜85度。街乗り移動中は90〜100度。 サーキットで95〜105度。 (ただし、クールダウン時には110度前後にまで上がります) これらはストレート型13段とほぼ変わらない温度です。 巨大なOilCoolerを付けていても、油圧をかけるOilポンプの能力が変わらなければ、 全段にOilを巡らせることができないため無意味という話をどこかで聞いたことがありますが、 意外とそのとおりかもしれない。 ストレート13段時代は、クルージング時に70度台前半のオーバークール気味になることも多かったから、 エンジンがノーマルなら、このくらいのサイズで充分なんでしょうね。 大きなコアから小さなコアに変更するひとはなかなかいないから、このデータは割と貴重でしょw もちろん、フェンダーとの干渉はありません。 オオノさんとこで13段のキット出してるから、ラウンド型なら13段でも干渉はないと思います。
もおひとつの小さな問題点が、これ。 袖ヶ浦フォレストレースウェイで走行後、 フロントフォークのイニシャルアジャスターが1/4回転ほど緩んでいました。左右のフォークでそれぞれ同程度の緩み。 同日に30分×2本走って、いずれの回も同じ症状が出ました。 他にもこんなひとがいるのかしらとオオノさんに尋ねてみたら、 「固定にするのであればキャップ側にネジを切ってイモネジ止めしかないと思う。 今迄は聞いたことがないけれども 現在の仕様でやっている人も居ないのでリヤサスとかそこらの兼ね合いで色々と問題起こるのでしょうなぁ......。」 公道では問題ないので、サーキット遊びのときだけ気にかけてやることにしましょう。 更にひとこと。
「いつ転倒してもおかしくないところまで来ているので
色々と考えないといけないと思う。」
((((;゜Д゜)))))))
『鬼脚』のお陰で自己ベストを更新できました!という報告の後です。 「おー良かったな!」で終わると思っていたら、おっそろしい突っ込みが入りました。
袖ヶ浦フォレストの僕の自己ベストは、現在、1分18秒5。 コースがかなり混雑しているときに出したタイムなので、 GPSログのデータや僕の感覚からすると、上手くまとめれば18秒台前半は確実、 あわよくば17秒台後半までは詰められると、半ば確信していました。 「じぶんのバイクだと11秒台とか出ちゃうからw」と話していたオオノさんなら、 どノーマルの刀でも15秒台くらいで走ると思いますが、そんなひとの言葉だからこそ、重いんです。 せいぜい月イチ程度にしかサーキットを走らないサンデーライダーが調子こいた先にどんな結末が待っているか、 きっと想像がつくのでしょう。 旧車で飛ばすつもりなら、もう少しマージンを持ったマシンを造りなさいということです。 周りに迷惑をかけないうちに。(これ言われるとツラい) 今より先はいろいろ割り切らなきゃ無理とも言われて、 喜んでいいのやら寂しいやら、なんだか複雑な気持ちです。 僕なんかがその気になってがんがったところで、ぜんぜん大したことない。 ちょっと速いひとには、いとも容易くぽんぽん抜かれまくってるし、ラップ遅れにまでされる始末なので、 そこまで危険な領域に身を置いている自覚はなかったけれど、 考えてみたら周りはほとんど600や1000のSSなんだよなあ…。 自走サーキット組としては、理由がどうあれ事故や転倒は禁物。 フルアジャスタブルのリアサスと、リアもコンチ履ける脚周りが欲しい…。 あと、チェーンころころするやつと、ストレートでべったり伏せたときちゃんと前が見えるキレイなスクリーン…。 僕の稼ぎでは、フレームまでは無理かな。 がんばってお金溜めよう。それまで、ペースは少し抑えます。 …て。昨年も似たようなことを言っていたようなw
Special THANKS:OHNO SPEED
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