カタナ月記
Last Update: 2016/10/08   First Update: 2016/10/02

セルボタン押下でパキーンてなる

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いつものように袖ヶ浦フォレストレースウェイでサーキット遊びを愉しんでピットの片づけを終え、
さあ帰ろうという矢先の出来事だった。

「パキーンン!」



なになになになに!?



セルを押した直後、刀号からモノスゴい金属音が炸裂。


慌ててエンジン停止。恐る々々、もう一度、始動してみる。 


「ずぼぼぼぼ」


あれ、ふつうじゃん? 


もう一度………。 



「きゅっ、きゅっ、きゅ、………、きゅ“ぱき”ずぼぼぼぼ。」 



バッテリーが死にかけているのかな。
セルを回すパワーが足りなくて、クランクを回し切れずケッチンを喰らったような、そんな音。

そのときはそう思ったのだが、今一つ確信はなかった。 
バッテリー上がりの経験は過去に何度かあるけれど、こんな症状は初めてだったから。
幸い、その日は自走で帰ることができた。

そして、パキーンの原因は、まったく別のところにあったのです。


翌週、新しいバッテリーに積み替えてエンジン始動。


「パキーンン!」


ん。スターターリレーから一瞬、煙が出たような気がしたぞ。こいつか?
スペアのリレー(オクでゲトした中古)に交換して、エンジン始動。


スタータークラッチがイカレたのだろうか。

ジェネレーターカバーを外して様子を見てみる。
フライホイールプーラーを持っていないので、これ以上バラすことはできないが、ぱっと見は問題なさそう。
(磨耗したスタータークラッチは微妙に歪んでいるので、触診でおおよそのコンディションがわかる)
数年前に新調しているから、ここのトラブルは考えにくい。




「パキーン!」


セルモーターかな。こないだブラシを新調して、アーマチャコイルを磨き直して貰ったばかり。
とはいえ、何か不具合が起きたとき、原因が直近に施した変更であることは多い。
スペアのセルモーター(オクでゲトした中古)に交換して、エンジン始動。


「パキーン!」



何処かでリークして、
セルに充分な電圧が供給されていないのかもしれない。

外装とタンクを外して、配線の被覆が削れたり端子が焼けている箇所がないか、ねっとりとチェックする。

この際だから、経年劣化で変色したコネクターやギボシを新しいものに交換したり、
配線が引っ張られたり擦れたりして負荷がかかっていないか、取り回しも改めて見直す。
リークはない(筈だ)。アースも正常に落ちている(たぶん)。

「パキーンン!」



ここに至って、僕は自力で原因を突き止めることを諦めた。


一度エンジンが始動してしまえば、ふつうに走ることはできる。
しかし、異常が発生していることは明らかであり、このまま放置しておけば取り返しのつかないことになる。
そんな予感があった。
同じエラーを何度も繰り返し、見当外れのトラブルシュートを続けて、
これ以上、エンジンに負担をかけるわけにはいかない。


ボスの出番である。



(つづく)

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