そらいろつうしん Last Update:2003/05/07


Wisecoのピストンを組んでみよう <その3> バルブ磨き&ポート研磨編 

シートカットと擦り併せは、内燃機屋にやって貰うことにした。
前に刀号の腰上OHをした時は、全部自分でやったんだけれど、
仁衡さんもSRXのバルブシートを削れるほど大きなシートカッターは持っていないから仕方がない。

…でも、完成したプロの仕上がりを前にして、逆に刀号に申し訳なく思ってしまった。
まあいっか。あれはあれで僕の魂を込めたんだ。

当たり面自体は噛み込みもなく、とてもキレイ。

 外したバルブは当たり巾が2mm近くまで広がっていた。

 若干、段付き磨耗も見られたので、仁衡さんの奨めに従って新品にすることに。

 それほどへたれてはいなかったけれど、バルブスプリングも新品を奢った。

 これが4バルブ4気筒だったりしたら大変だけど、SRXは単気筒だからまだいくらか気が楽。

INは一本で3,140円。EXは3,890円。やっぱ結構高いな…。

 で、こちらは内燃機屋さんで擦り併せ済みの新品バルブ。

 当たり巾はマニュアル指定より若干狭くしてある。およそ0.8mmといったところ。

 狭い方が面圧も上がって、しっかりした圧縮が稼げるのだ。どうせすぐ広がっちゃうけれど。

 ついでにちょっと色気を出して、バルブに鏡面仕上げを施すことにした。

削っていると分かるけれど、INより熱的に厳しいEXの方が丈夫な素材でできている。

 ボール盤にバルブを組み付け、エアリューターで磨く。

 このHPを訪れている人にはお馴染み(?)のHu-techで、工具と作業環境をお借りしました。

 はっきり言って営業妨害です。すみません。

面倒臭いから、燃焼室側は磨いてないです…。

 4種類の砥石を駆使して、ここまで磨き上げるのにおよそ4時間。

 頑張って磨いたところでカーボンはすぐ付いちゃうから、どちらかというと自己満足の世界。

 でもきれいでしょ?

僕のは初期型だけど、2型以降はバルブ径そのものが大きくなっているらしい。加工しても性能的に及ばないかも…。

 仁衡さんに、「軽くポートの段付きとって貰えます?」とお願いしたら、この気合の入った削りっぷり。

 完成度はまだ70%といったところ。

 本当はこれを撮った日にバルブの組み込みまで行きたかったのだけれど、忙しくて手が回らなかったみたい。

<その4> エンジン組み立て編 に続く。


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