そらいろつうしん   Last Update:2011/02/21   Fist Update: 2002/11/19

そらいろ号の予期せぬ復活

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【はじめに】
 
この記事は2005年11月に書かれた記事を2011年2月に加筆修正したものです。
文章は全体的に見直されていますが、事実関係や当時感じた印象などについてはほぼそのままです。
 

2002年10月某日。

秋晴れの気持ち良い日だった。
柔らかい風が心地よかった。

僕は、当時よく会っていたガールフレンドとちょっとしたデートの後、
都内の本屋に寄り道して、寒くなる前に家路に着いた。

馬喰町の交差点で赤信号が変わるのを待っていると、
ふいに、後方から背筋が寒くなるスキール音が近づいてきた。


ききいいいいいいいいいい………、 どん!
(やヴぁい!やヴぁい!!やヴぁやヴぁやヴぁやヴぁや………)




数秒後、僕は仰向けになって、ぽかんと空を見上げていた。

身体は………、うん、動く。
そこかしこに痛みはあるが、骨折などはしていないようだ。
立ち上がって辺りを見回すと、追突してきたクルマに押し出されるようにして、
15mほど先にバイクが倒れていた。

これ見たときは、目が点になりました。     驚くべきことに、タンクに凹みはなし。


なんてこった。MS-1レーサーのストリップみたいだ。( °_ ° )

---

リアサスより前はほとんど傷がないので、折れた部分をくっつけたら直りそうな気もする。
でも、レーサーが軽量化のためにシートレールを切断したのとは訳が違う。
これだけの衝撃を受けた車体が、果たしてまともに走るものだろうか。

…たぶん、だめだろうな。このバイク。

さすがに今回は、諦観の念を感じざるを得なかった。
刀もO/H中でばらばらのままだし、走れるバイクはもう手許に一台もない。
停止中に追突されたのだから、過失割合は10:0。
とは言え、初期型SRXの時価は最低ランク。全損扱いになったとしても、直せる保証は何処にもない。
保険屋との交渉もかなり憂鬱なものになりそうだ。


いじけていると、そのうちHu-techの仁衡(にひら)さんからメールが届いた。

> SRX ちょっとくっつけてみたんですけど。
> 乗る気ないですか?
 

サーキット走行の準備をしているわけではない。


・添付画像 
 

…面白いかもしれない。


ここまでやってくれたのなら、駄目モトで一度、直してみよう。

ノーマルのシートとシートカウルは破損してしまったが、
シングルシートと、予備のノーマルフェンダーがある。
僕はスポーツバッグにそれらを詰め込み、電車に乗っていそいそとHu-techに向かったのだった。

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Special THANKS Hu-tech   


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