そらいろつうしん   Last Update:2011/02/21   Fist Update: 2002/11/19

そらいろ号の予期せぬ復活

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実は、微妙に尻がかち上がっている。

ところどころに事故の傷痕は残っているけれど、
オーナーも全く予期していなかったそらいろ号の復活。

まだまだ問題は山積み。“とりあえず走れるようにはなった”とゆう報告。

傷痕が生々しい…。

 溶接が難しいフレームの裏側の方もしっかりとくっつけてあります。

 飛馬さん、上手いことやったなあと感心。

「もともとこうなっているんです。」と言えるほどの仕上がり。

 こちらは反対側。向こうより溶接跡キレイ。

 ぐにゃぐにゃに曲がったシートレールを大まかに修正してくっつけただけだから、(それだって結構な手間だ)

 カウルやシートのフィッティングは現物合わせ。

ほら別に不自然じゃないでしょ。

 モンキーレンチや樹脂ハンマーを駆使し、

 曲がったシートレールを叩いたり曲げたり捻ったりして、なんとか外装が付くようにする。

 そんな大雑把なことでいいのかという意見もあろうが、

 理想論が現場で通用しないのが大人社会ってやつだ。

ゴム板はシングルシートをサポートするためのもの。

 溶接箇所が剥き出しのままではすぐに錆びてしまうので、脱脂してタッチアップペイントを施す。

 SRXのフレームは微妙な色合いなんだけど、勘で選んだトヨタ車用の『ライトオリーブ』という色が、結構近かった。

 完全に同色とは行かないが、まあこのくらいなら良かろう。(てきとう)

開けるときにめんどうなのが悩みの種。

 ちょっとした姑息Tips。

 タッチアップペイントはキャップにビニールテープを巻き、立てて保管しておくと、中身が乾かずに長持ちするよ。

 僕は湿気を吸収しやすいブレーキフルードもこの方法で保管しています。

中身はナチュラルに瀕死状態。

 ルーカステールからノーマルフェンダーに戻ってしまった。

 でも、全長が伸びて却ってスリムさが強調されたようにも見える。

 ナンバープレートホルダ(これがないと共振が酷い)とリフレクタは、早めになんとかしないとね。


とりあえず試走してみる。

拍子抜けするくらい普通に走ってしまう。
エンジンも相変わらず軽やかに吹け上がる。一月ぶりのバイクは、やっぱり気持ちいい!

だが、軽くスラロームしてみると、左の切れ込みがかなり強い。
フロントフォークがねじれていた。修正して再度試走。まだ切れ込む。
曲がったままのハンドルバーも影響しているかもしれない。

もう一度車体をチェックする。
チェーンの遊びががたがたじゃないか。
追突の衝撃でアクスルシャフトの位置が変わってしまっていたらしい。
目視確認の限りでは、前後ホイールも同一線上にないようだ。

間違いなくフレームが歪んでいる。

わざわざ車線変更して当てにきたのか…。

事故現場の写真を見ると、
タイアのスリップ跡から、相手のクルマがやや右斜め後ろから突っ込んできたことが分かる。

後ろからの衝撃だから、ステアリング周りに影響はないだろうと考えたのは甘かった。

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…とは言え、ちょい乗りの印象は想像していたほど悪くない。
先ずは、『事故、即廃車』とならなかったことにほっとしている。
それはバイクを手放すパターンの中でも、限りなく最悪に近いケースだから。

もちろん、これでワインディングを走るのは危ないと思うが、
今は、そらいろ号でまだ走れる可能性が残っていることが嬉しい。

車検は来年の5月まで。まだ時間はある。
現役引退までのカウントダウンかもしれないけれど。

【後日談】(2011/02/21)
 
この後、そらいろ号は某所にてフレーム修正を受け、事故の前よりよく走り、よく曲がるバイクに生まれ変わりました。
そのときのフレーム修正については、以前にかなり突っ込んだ内容の記事を書いたのだけれど、
(あまり愉快とは言えない)様々な事情から現在では公開することができません。
ときどき、自分で書いたのをこっそり読み直して「うん、あのときはよくやったよな」と、自分を褒めてあげることはあります(笑)
 
そらいろ号で二人乗りはしません。
折れたシートレールはしっかり溶接してあるから大丈夫とは思うけれど、
万が一ってことがあるからね。
 

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Special THANKS Hu-tech   


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